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2019年07月12日15:17

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当然の判決受け入れ

■首相談話全文「心からお詫び、直接会ってお伝えしたい」
(朝日新聞デジタル - 07月12日 11:35)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5703303

かつて私が師事した伊藤塾塾長伊藤真先生は、このハンセン病訴訟の話になると授業を脱線させて、国家の理不尽と被害者の悲惨さを熱く語っておられたもの。

伊藤先生は、憲法、こと人権の講義になるとこうして時折脱線したものだから、司法試験の合格だけを一直線に目指す若い学生諸君の中には、先生の講義に不評な者も少なくなかったようだ。
が、私みたいに、リーマンがあわよくば、などと緩い気持ちでいた者には、いつも先生の脱線話はたいへん好ましいものだった。

司法試験当日、会場に自ら乗り込んでは、試験場に向かう教え子たちを激励するのを毎年の常とされていたが、小生も過分な言葉をかけていただいたもの。

社民党を支持し、「九条の会」の世話人に名を連ねるなどたいへんな護憲派で知られる、伊藤真氏。
価値観、信条において、保守に軸足を置く小生とは全くもって主張を異にしながら、それでも「人」として敬い慕う気持ちが減じないのは、まこと人徳の賜物といえようか。
口ぐせの「やればできる!」と、試験会場で先生に肩を叩かれた心地よさが、十数年経っても今だ懐かしい。

と、伊藤塾長を懐古する話ではなかった。
でも、そうやって熱い語りで聴いた「ハンセン病訴訟」なだけに、政府の判決受け入れは、英断でもなんでもなく、当然過ぎるほど当然の態度と観ている。
たとえ安倍晋三総理が選挙を意識しての決定だったとしても、である。

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