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2019年01月16日15:10

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モーレツ社員(死語?)

■過労死ラインを超えたらどうなる?「人の話を聞いても理解できなくなる」「誰が倒れるかサドンデス状態」
(キャリコネ - 01月16日 07:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5458051

私が二十代後半に仕えた直属の上司は、一見蒲柳の質にも見紛う華奢な風貌とは裏腹に、別名「ユンケル課長」と渾名される豪の者であった。
熱がゆうに38度を超えたときも当たり前のように出社すると、デスクにドンとユンケル黄帝液を2本並べ、風邪などこれで吹き飛ばすのだと豪語した。
だからして、ユンケル課長なる称号が与えられたのだが、おかげで以降、37度ちょっとの微熱程度では「休みます」とは、とても言えない空気が所属内に蔓延したもの。

となりの所属では、「おれは、残業で終電がなくなっても歩いて帰れるように、会社の近くに家を買ったのだ!」などと自慢げに話すアタマのおかしい課長が跋扈していたし、全国の支店には、夜11時に飲み屋から支店に電話をかけてきて、誰が遅くまで頑張っているかを確かめる狂信的支店長などがゴロゴロいた。

こんな連中に囲まれて、私のようなヘタレがよくも生き延びてきたものだ。
当時は、そんな自分の会社に対する不満というよりも、日本のリーマン社会に対して嫌気がさしていたので、転職は考えても転社は真っ平ごめんであった。
学生時代の友人に会うと、どこの会社も同様であることがわかったから、専ら思うのは、なぜフランスやイタリアに生まれて来なかったのか、という益体も無いことであった。

そういえば、先のモーレツ上司たちは、みな私より一回り近く年配の世代。
とうにリタイアし、古希も近い年齢になるはずの御仁たちだが、しぶとく生きながらえておられるのであろうか。

こうしてみると、今や隔世の感がある。
が、こんな感慨を持つのも、大手企業だけの話なのか。
中小零細では、今もまだ、こんなものなのか。

労働統計は改竄、誤謬だらけというし、社会の実態がどうも見えてこない。

でも生チュウ1杯200円の安居酒屋の暖簾をくぐれば、毎夜陽気な空気に包まれているし、なんだかんだと言って、1億2千万人のうち1億人は幸せなのだ、なんて思ってもいいのだろうか。

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