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2019年01月15日18:50

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貧乏と金持ち

■新自由主義に抗戦するフランス国民、沈黙する日本国民<菊池英博氏>
(HARBOR BUSINESS Online - 12月20日 08:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=219&from=diary&id=5426632


夢を見た。
イガグリ頭の少年の目の前に盛られた、茶碗一膳のご飯。他に卓の上には一品のオカズとてない。お新香の一つもだ。
これに、やおら醤油と一欠片のカツオ節をかけて、乱暴に口に掻き込む少年。

この光景は遠い昔に実際に見た光景。少年の顔もよく知っている。小学校低学年のときの同級生だもの。
幼い頃に父を失くし、母一人子一人の貧しい家庭の少年だった。
中学に上がっても貧乏暮らしは変わることはなかった。たまに近所で、160円でお好み焼きを焼いてくれるオバさんの店に行くと、食べ終わっても物欲しそうにソースの付いた皿を一生懸命ナメていたのを思い出す。
高校が別々になり、そこで親交は途絶えた。今はどんな暮らしをしているかは知らない。

月に900円足らずの給食費が払えず、空の「給食費支払封筒」を握りしめてつらそうにしていた子供が、クラスに一人二人は必ずいた。
そんな昭和四十年代から五十年代にかけての頃を思い出した。

今でも、給食費が払えない家庭はけっこうあると聞く。
なかには、払える余裕がありながら頑として払おうとしないバカ親もいるらしいが、そんな輩はさておき、本当に僅かばかりの子どもの食費が払えずに肩身の狭い思いに苛まれている家庭も多いと聞く。
今も昔も変わらぬ光景は、社会の隅々、底辺の至るところに存在しているということだ。

一方で、何十億もの濡れ手に粟のごとく掴んだ大金をもて余し、100万円のお年玉などと称してばら撒いては英雄気取りの軽薄者もいる。

「ゴーン氏が就任して産み出された企業付加価値は2000億以上になるのだから、彼の報酬は2000億円あってもよい」などと言う阿呆な税理士もいる。
その企業価値を産み出すためにどれほど多くの労働者がゴーン氏の乗った神輿を支え続けたか。セレブのお歴々にはそうした発想がないのか。
(ただ、彼が有罪になるのか無罪になるのかは分からぬが、その確定前に非人道的な長期拘留を課すのは、いくらもっともらしい理由を並べようと、つまりは自白を強要しやすくするため、日本の刑事訴訟法制度上の恥ずべき不備であろう。)


ゴーン氏の話はさておき。
最高税率55%のはずの相続税が、昨年度に実際に徴収された相続税総額は、80兆円にのぼる相続税対象財産のわずか2%だという。
億単位の相続財産を有する金持ちほど、節税の名のもと小狡く資産を海外に移転するなどして、合法的な税逃れに余念がない。
かくして富の偏在はますます加速する。

政治がスポットを当てるべき場所を、というか優先順位を間違えていないか。
メディアが批判を加えるべき政治の問題点、これがいつも同じだと自問しないのか。
チャンネルつければ、
「レーザー照射を認める認めない」
「ゴーン氏の特別背任は成立か」
こればかり。

野党も攻め口を変えたらどうだ。
フランスで廃止しようとして市民の怒りを買っている富裕税。逆に日本での導入案など、共産党でなくても野党の好きそうな案ではないか。

小生、取るに足らない小市民。
思いっきり庶民の目線で語ってみると、こういうことになる。

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