終身雇用制

追い出し部屋に閉じ込められる従業員の方々はツラいものがあるだろうと思う一方、こんなことになるのも日本社会が（一定の規模以上の会社の）終身雇用制をある意味至上のものとして捉えているからなのではとも思う。
世の中が変われば会社の業容も変わる。沈みそうな船からは自分からサッサと逃げて、これから大きくなりそうな船に移ったほうがよほど健全。当然ながらそのためには会社のほうでも、中途採用者を積極的に受け入れたり移ってきた人たちも仕事がしやすいカルチャーを醸成するなどの努力が必要。また、個人の側でも企業特殊的技能ばかり磨いていないで、どこでも通用しそうなスキルを身につけておくことが求められるだろう。

私たちは終身雇用制の恩恵を受ける一方で、会社の辞令が出れば全国どこへでも（場合によっては海外にも）転勤しなければいけないし、これまでとまったく違う職務に従事することも拒否できない。終身雇用制はそうまでして守らなければいけない仕組みなのかを考え直す時期に来ているのでは。

■東芝系社員、退職拒み単純作業　「追い出し部屋」と反発
(朝日新聞デジタル - 06月15日 06:08)
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