おぼっちゃまくん

昨日、前期最後の吉祥寺だった。

今期初めてお会いした
フランス語の先生が
昨日で最後だと挨拶された。
(私は心でおぼっちゃまくんと呼んでいる)

今期は6月から始まったので
8週間のお付き合いだった。
早いなぁ！

以前長かったシャルル先生が
フランスに帰ってから、
日本人の、しかも立教大出の
先生が続いてる。

語学系の大卒者は
たびたび留学するようで
留学前の1年だけ来て、
友人に替わったり、

ドイツ語の先生も
ドイツから帰って来たのでまた来ました、
などと非常勤講師の職を
便利に持ち回っている。

まあ他の職ならそうはいかないもんね

おぼっちゃまくんは
これまでで一番若くて25歳だが、
何故かいつも蝶ネクタイをしている。

私が着く時間には帰っているはずだが
いつも採点仕事が丁寧なので、
私の授業(90分)が終わっても
まだいらっしゃることもある(^^)

昨日ももちろんいて、
事務のお姉さんが私に授業後の
コーヒーをいれてくれるタイミングで

「大変申し訳ございませんが
最後にもう一度ワタクシにも
コーヒーをいれていただけませんか？」
と25歳とは思えない丁寧さで頼んだ。

そして私がガブガブと飲んでる斜め前で、
彼はきちんと背を伸ばし
左手でソーサーを持ち、
右手の小指をわずかに立てて
味わうようにコーヒーを飲んだ

短い間だったので
詳しいことは知らなかったが
毎回学校近くの
ガロパンというフランス料理屋で
お昼を食べていたのだと言う。

ええ〜！
吉祥寺マダム御用達の、
私だって入りたいけど
お昼に1人で入るには
勇気の要る店である。

もしかして本当に
おぼっちゃま⁈

彼も本当はこの後カナダに行く予定だったが
コロナ騒動で行かれない。
でも契約は終了なので、
残念ながらお別れなのである。

お元気で、とお別れしたが
私、というより学校そのものと、
ものすごく名残惜しそうだった。