アート好きな人たち

今日で12日め。
明日のお昼には戒厳令を
解禁しようと思ってる。

昨日、
ハシコトさんから
ウイーンの高級菓子舗
デメルのお菓子が届いた

彼は将軍様の絵の
大ファンで
今、ずっと家にいると
わかって送って来たのだ。

ハシコトさんは将軍様の
個展のたび
芳名帳の一番最初に名前を書く
ことを喜びとしている人だ。

そのため千葉に住んでいるのに
絶対初日に一番乗りする。

丸亀や新潟という地方ならば
前日からその近くに泊まって
一番にやって来る
手みやげを携えて。

もちろん
絵も必ず買う。

年は私と同じくらいだが
どうやら独身なので
それが可能だと思われる。

一時期はもしかしてソッチ趣味か？と
疑っていたがそうでもないらしい

それから別の
熱心なコレクターの女性からも
心配の電話が寄せられた。

彼女は以前からよく買ってくれてるが
途中から九州に移った。
旦那さんの職業など謎だが
東京に家を残しているらしい。
我が家にも来たこともある。

自分で銀座の画廊に来れない時には
東大生の息子を代わりによこし
携帯で連絡取りながら
買って行ったこともあった

益田さんや丸亀の画廊主からも
もちろん
心配のメールが届いている。

いつも
自分には友だちがいない、と
公言している将軍様だが

絵の関係者は
いわゆる普通の仕事仲間より
関係が濃いような気がする。

そして
私たちが普通の仕事なら
出会わないようなレベルの人たちと
結び付くのが
この仕事（芸術家）の面白いところ
なんだろうな。