[あらまし] 飼い犬ウーゴくん去勢オス5歳11ヶ月。
保護団体から引き取って1年9ヶ月。
ビビりくんである。
保護犬にありがちなことだが、いろいろなことが怖くて仕方ない。
風が怖いのが困りものだ。
風で木々がざわめくのが怖い。
風でカーテンが揺れるのが怖い。
どこかで何かがすっ飛ぶ音が聞こえて怖い。
ビクビクしていたらついに網戸が風に煽られて外れてぶっ倒れて怖い怖い怖い。
昨日から急に暑くなり、夏のような強い風が吹き荒れた。
昼間いつもはずーっと寝ているのだが、
昨日は風のせいでほとんど眠れなかった。
そのおかげで、今朝は寝坊した。
いつもは4時前に起きるのに、
今朝は5時過ぎまで眠っていた。
夜の間も風は止まなかったので、
あまり眠れなかったのかもしれない。
犬が起こさないので、人(私)もゆっくり寝た。
5時過ぎに起きて身支度をして散歩に出た。
いつもの散歩コースを歩いて、排便を済ませて帰途につこうとすると、
散歩仲間が来るのが見えた。
久しぶり!
会うのは3月以来だ。
その頃からこちらの散歩時間が早くなったため、会うことが無かったのだ。
ウーゴも、久しぶりに好きな人と好きな犬に会えて、大喜びだ。
笑顔になって、尾を振って、「ああん」とかなんとか声まで出ている。
一緒に歩いて行くと、広場には大勢の犬と飼い主が集まっていた。
1時間遅いとこんなに会えるのか。
しかし、横殴りの朝陽が熱い。
6時にもなると、こんなに熱い。
これはたまったものじゃない。
※
今日の1時間ごとの記録を見てみると、
どうやら朝6時には気温が既に26℃くらい有ったようだ。
それで横から陽射しが当たっちゃ暑いわけだ。
昼間の気温が上がっても、夕方なり夜半なり夜明け前なりに下がってくれれば良いのだが、
最低気温が25℃を超えてはやりきれない。
しかもまだ6月よあーた。
20年くらい前、7月初旬に記録的な猛暑が有ったのを思い出す。
当時、私は水道メーターの検針員として働いていた。
とあるラーメン屋の前にバイクを停めていた。
仕事終わりによくその店でラーメンを食べたものだ。
バイクにまたがって、こまごまとしたメモを書いていたら、
店のおばちゃんが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
うつむいてじっとしているものだから、具合が悪くなったように見えたらしい。
それだって、7月よ。
今は6月下旬よ。
降るべき時よ。
何やってんのよ、雲よ。
※
インドの古典、詩聖カーリダーサの『メーガ・ドゥータ』(雲の使者)という詩を読んでいる。
暑さの厳しいインドでは、雨季の訪れを知らせる雲は”恵み”の象徴である。
日本では「いいお天気ですね」と言うと、晴れのことを指す。
しかし、こう暑くっちゃあ、そのうち言葉の意味も変わってくるかもしれない。
「雲行きが怪しい」と言わず
「空に吉兆があらわれた」くらいの感覚になってくるのではないか。
※
夕立ちが欲しい。
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