[あらすじ] 47年使ってきて、数年間は介護暮らしで汚れて傷んでしまった食卓を
きれいにしたい。
天板を削ってみたものの、乾燥して開いた木目深くに汚れがしみ込んでいる。
削っているうちに、一部分、合板の接着剤の層が出て、すぐに中の厚い板の層まで見えてしまった。
置く部屋がわりに暗いので、明るい色に仕上げたい。
暗い色で良いなら、こんなに削らなかった。
濃いめの色で全体を染めてしまえば、木目の汚れも目立たないからだ。
不細工に削れてしまった。
こうなったら濃く染めようがごまかせない。
仕方ない。
薄いシナベニヤを貼って、仕上げるとするか。
※
食卓の端っこに、いつもクランプをかませている。
これで、ベースや三線などを食卓に立て掛けても
楽器が倒れる心配が無い。
このクランプの開き幅が、食卓にかませるためにギリギリの広さだ。
板を新しく貼ったら、あの便利なクランプが使えなくなる。
まあ、これは別の方法を考えれば良いことだ。
※
しかし、食卓が合板だったのは計算違いだった。
集成材だと思っていた。
昭和49年の製品だ。
時代の傾向だったのかもしれない。
合板を削り過ぎたことをなんとかするために合板を貼る、
ということに、なんだか納得がいかない。
※
最寄りのホームセンターは、コーナンである。
が、最近、その近くにコーナンプロが開店した。
よりプロ向けの商品がどっちゃり置いてある。
朝6時半開店である。
犬の散歩から帰って、6時。
7時前にコーナンプロへ向かった。
2階でニスを買い、それから1階でベニヤを探した。
しまった。
プロ仕様過ぎて、薄いシナベニヤなんか置いていない。
※
帰宅して、食卓を眺めながら、考える。
やっぱり、もう少しだけ削って、塗ってしまおうか。
ここまで、グラインダーのやすりディスクを消費して削ってきたし、
どうせ完璧な出来にはならないなら、現状を生かすか。
作業する気満々なので、じっとしていられない。
※
再度、方針を変えて、削って塗ることにする。
組み立て直してあったものをまた分解して、持ち出す。
グラインダーで、古い塗装がまだ少し残っている部分を主に削る。
オイルステインと油性ニスで仕上げよう。
つづく
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