[あらすじ] 飼い犬ウーゴくん去勢オス5歳ビビり。
日中、室温が28℃くらいでもフツウに寝ているが、
明け方、最低気温が23℃くらいの日にはハアハアと息づいて
起きてあちこちウロウロしている。
もともと怖がりで、家の中のどこにでも自由に行けるわけではない。
普段は自分の寝床マットの上で寝てばかりいる。
そこともう一枚のマットだけが居場所になっている。
これでは暑くてたまらんだろうから、
ひんやりするジェルマットを買ってやった。
しかし。
新しい物に対する警戒心が高いので、
一向に乗らない。
このままお下がりを私が使うことになるのだろうか。
※
上から本犬のにおいのしみついたシーツをかぶせたが、
乗らない。
別室に連れて行って、見ていない間に
いつものお気に入りマットの上にジェルマットを乗せ、
全体をいつものシーツで覆ってみたが、
乗らない。
近付いて、においを嗅いで、離れる。
二日ほど日に干してみたが、
特に変化は無い。
自分の寝床やソファに使ってみた。
私のにおいが付けば、ちょっと安心してくれないか。
特に変化は無い。
※
たとえば散歩に行っている隙にマットの上に仕込むとかしたいんだけど
人間も一人暮らしなんでねー
と、友人Yが来た時に話したら、
じゃあやってみよう、と言ってくれた。
そうだ。友達が来た時に頼めばいいんだ。
いつものように散歩に出かける。
その間にYが、お気に入りマットの上にジェルマットを乗せて、シーツでくるむ。
仕込みの終わったYが、先に散歩に出た犬と私に追い付いて来る。
「お気に入りのマットのくぼみにジェルマットをなじませるために
ちょっと手で押さえたりしてみた。
私の手のにおいが付いて良くないかとも思ったけど。
けっこう悩んだわ。」
なるほど。
ウーゴはYとは何度か会っているが、
まだちょっと緊張する。
だから、一緒に散歩していると、気にして気にして気にしてしまう。
一向にオシッコしない。
仕方ないので、Yには先に帰ってもらう。
※
オシッコも無事に済ませ、Yの待つ家に帰る。
帰宅したところにYがいるので、ウーゴは少し緊張して、
一番安心できるお気に入りのマットに
乗った!
作戦成功である。
※
その後も特に気にすることも無い様子で、寝ている。
明け方の暑さはおかげで少しマシなようだ。
翌朝、私は1時間遅くまで眠っていられた。
さて。
今後の熱帯夜、どうなっていくことか。
広島の高原育ちの犬、
東京都下で初めての夏を乗り越えられるかな?
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