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2021年04月05日12:49

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鉄板女酒場どろぶね改装 下見篇

[あらすじ] 新宿二丁目の女性専用バー、鉄板女酒場どろぶねが、
営業自粛期間を利用して大改装するにあたって、お手伝いすることになった。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/f533f4d96c1612a3f8459d1ec32567bb

LINEでの打ち合わせで挙がった改装ポイントはたくさん有った。
・壁掛けテレビを外したい。
・コード類を隠したい。
・収納が必要。
・衣装などをスッキリ片付けたい。
・ボトルの棚が使いづらい。
・スタッフの動線が悪い。
・レジの位置も要検討。
・トイレが漏電している。(業者に依頼する。)
・お客さんの荷物を入れるロッカーが欲しい。
・壁の色を変えたい。壁紙を貼るのか、塗るのか。
・カウンター上の棚をどうにかしたい。
・クールでお洒落というよりは、木のあたたかみを活かしたい。
・天井を塗るかどうか。

けっこう有る。

現場にとにかく行ってみることにした。



私はカウンターの上の棚を担当するように言われた。

一度お店に客として行ったことが有る。
カウンターの縁の幅がけっこう広くて、
しかも、天面との段差が数侏る。
肘をつこうとすると、ちょうど段差に乗るあたりになり、
どうも落ち着かない。
肘をつくならちょっと前のめりになる感じだった。

カウンターの上には、ワイン箱を並べて棚にしてある。
厨房側に向けてあったり、客側に向けてあったりする。
客側に向いている所には、本が並んでいる。
私は店で飲みながら本を読むのが、好きだ。
しかし、本を読む客を嫌う店も有ると聞く。
あまり飲まずに長っ尻(ながっちり)になるからだろうか。
客の目の前に本を置いているということは、
「どうぞお読みください」ということなのだろうと解釈し、
私は居心地良く感じた。

しかし、棚が有ることで、カウンターのテーブル面としての幅は
狭い。
広いっちゃ広いのだが、先に書いたように、肘を置くに置けない縁の幅が広いのだ。



ワイン箱の棚には、他にも機能が有った。
厨房の中は常に片付けられるとも限らない。
棚は適当な目隠しになっている。
また、不埒な酔っ払い客は、棚を乗り越えて手を伸ばしてくるという。
店員を守る防波堤にもなっているのだ。

それにしても、カウンター上の客のスペースが狭い。
棚のそそり立つ壁としての圧迫感も強い。

防波堤と、棚としての機能の折り合いの付く高さまで
下げることになった。



試しに、今置いている箱を少し低く切ってみる。
依頼者Sさんにカウンター内に入ってもらってみる。

客側としても圧迫感の無い高さ。
店員側としても安心感の有る高さ。

「向こうのテーブルの上が見えるようになった。
カウンターの上のお客さんのグラスも見えるわ。」

そうだ。
私が来店した時も、グラスが空いているのに
店員がおかわりを勧めてこないので、
軽く一杯飲んで帰ることにしてしまった。
店で飲んだら長っ尻になりがちな私を、たった一杯で帰すなんて。
高い棚のせいでこの店は商機を逸していたのではないか。したり。

棚を変えればサービス向上売上向上に繋がりそうだ。



この際、カウンターの天板も変えることをお勧めした。
肘のつき心地が悪いことを説明した。

「そうか、それでみんな前のめりでうつ向いてたんだ。」
居心地が良くなれば客脚も伸びたり客単価も上がるのではないか。

それに、今のカウンター天板は黒い。
ツヤは有るが、ひたすら黒くて、店の印象を黒くしている。
よく見ると、その黒い板の縁に釘の穴がたくさん空いている。
おそらく、この上にもう一枚、板を乗せて使っていたことが有ったのではないだろうか。



カウンターの縁の高さに合わせた板を乗せることで
平らにする、ということをまず考えた。
しかし、それだとどうしてもわずかな隙間ができて、
掃除がしにくいだろう。

いっそのこと、縁の出っ張っている部分を全部削って、
すっきりと一枚板を乗せて貼り、
縁と合わせて削って滑らかにし、
全体を塗装して仕上げる。

削りの作業量が多いが、ディスクグラインダーでやればいい。



写真は、カウンターの縁を削る作業を始めようという場面である。
作業地点を箱で囲んで、上からブルーシートを被って、
おがくずが他へ[なるべく]散らないようにする。

まるでピアノのような黒い塗装がしてあるが、
削ってみると、その下に乳白色の層、そのまた下にはまた黒い層が有った。
濃い色や厚い塗料で塗り重ねて、代々使われてきたようだ。



話が始まったのは、2月の上旬だった。
その時、緊急事態宣言は3月7日までだったか。
後になって、2週間延長されたりしたのだが、
とにかく最初は、3月7日までに完成するように予定を組んだ。

一回につき3時間程度の作業で、夕方の犬の散歩までには帰宅する。
カウンター天板はニスを2度塗りするとして、
毎回、乾燥させるために作業日は一日おきにする。
けっこうギリギリだ。

つづく
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