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2020年12月01日10:20

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うまれかわりました

前の飼い犬ジーロくんが8月末に息を引き取った。
その4週間後には保護団体に犬を見に行った。

次には鼻面の黒い、立ち耳の犬が飼いたい。
マズルの黒い犬がなんともかわいいと思うけれど、
今まで飼った犬に鼻黒はいなかった。

複数の犬を飼いたいので、
他の犬とも一緒に過ごせる性格の犬が良い。
よその犬や人を咬んでしまうと困るので、
攻撃的でない、おとなしい性格の犬が良い。
私が一人で世話をしきれる程度の体格、
15圓泙任らいの中型犬が良い。

そういう意味では、仔犬は不都合だ。
どんな大きさに育つか、どんな性格になっていくか、
見極めが難しい。
成犬を選ぶことにした。



2ヶ月経って、だいぶ自分の名前に慣れてきたが、
呼んでもなかなか反応はしない。
臆病から、部屋の真ん中のマットに寝てばかりいて、
キッチンの私の席のほうへはまるで来ない。

まあ、慣れてくれば変わるだろう。
保護犬との付き合いには年単位の時間がかかることは
覚悟の上だ。



前の飼い犬ジーロくんには、きょうだいがいた。
初め、母犬と7匹のきょうだいをウチで預かった。
そのうちの仔犬2匹を飼うことにしたのだ。
それまでは成犬をもらうことばかりで、私は仔犬を飼ったことが無かった。
仔犬から育てることを、一度は経験したかった。

もう一匹はメス犬で、きょうだいの中でも一二を争うほど、気が強かった。
一方のジーロは、きょうだいの中でもビリかブービーかというほど、気弱で控え目だった。
そんな対照的な二匹を飼うことになったのだ。

わづか生後5ヶ月で、血飛沫をあげる大喧嘩をした。
それまでは二匹で一つの段ボール箱に入って重なり合って寝ていたのに、
喧嘩の日からは別々に寝るようになった。
かわいかった仔犬時代の終わりは早かった。

それからは、二年に一回くらい本気の喧嘩になった。
いつもいつもなんでもかんでも譲っているジーロの
堪忍袋の緒が切れた時に喧嘩になるのだ。

ジーロが引けば喧嘩にはならない。
ジーロがブチ切れると喧嘩になる。
喧嘩になれば、ジーロは負ける。

ブチ切れてしまっているから、無暗に攻撃する。
メス犬カバサは、首の回りの皮がダブダブで、
噛まれてもヘイチャラだった。
だから、ジーロが攻撃で疲れた頃にカバサが反撃して、
ジーロはフラフラになって負けてしまう。
生まれながらの防具がカバサの強さのもとだった。

日常は全てカバサの支配となった。
冬なら暖かい場所、夏なら涼しい場所は、カバサが優先的に寝た。
自分の餌やオヤツを食べ終わったら、ジーロの分を奪おうとした。
ボールを投げてやっても、取るのはカバサであり、
ジーロは周りで走るだけであった。
カバサの寝ている横をジーロが通ろうとすると、うなって脅された。

しばしば脱走した。
脱走したカバサを捕らえるのは難しかった。
私はカバサの脱走の悪夢に度々うなされた。

そういう恐怖支配の生活だったが、
11歳の誕生日の5日前に、カバサが世を去った。
心臓に問題が有ったのか呼吸が速くなり、最期は黄疸も出ていた。
体重10埖罎両柄な中型犬にしては、早い死だった。
太く短い強烈な命だった。

2016年7月20日没。



容態の悪くなったカバサに、私はずっと付き添っていた。
私は犬の垂れ耳をめくって、言って聞かせた。

もし、私が飼い主で良いのなら、また会おう。
いつどこで生まれてもきっと見つけてやるから、
憶えておいで。
あんまり遠く、外国に生まれたりしたら難しい。
近いほうが見つかりやすいけれど、日本の中ならなんとかなるだろう。
憶えていたかったら、あの世で”忘却のスープ”を飲まなければいい。
でもあんたはがっついているから、飲んでしまうかもね。
どちらでもいい。
飲んでもいい飲まなくてもいい。
憶えていてもいい忘れてもいい。
また私に飼われたいと望んでもいい望まなくてもいい。
いづれにしろ、縁が有ったら、また会おう。

年を取って老衰して死ぬ者は、眠るように逝くという。
若くして死ぬ者は、もがき苦しむという。

少し、早過ぎる死に不満だったのだろうか。
カバサは、息を引き取る直前に、
何度か鳴き声をあげた。



保護団体から鼻黒の犬を引き取ることになった。
「うみ」という名前で呼ばれていたのを、
「ウーゴ」と変えた。

広島の本部で保護されて、向こうの施設で育ち、
今年の夏になって東京に移送されて来た。

マズルが黒い。
立ち耳だが、右耳が垂れている。
「気の合わない犬に咬まれてケガしたんです」
ジーロもカバサに咬まれて耳に傷が有った。

「お口が出ることはありません」
つまり、咬み付くようなことは無い、と保護団体のスタッフは言っていた。

控え目に鳴き声を出すことは有るが、
この2ヶ月、吠えるのを聞いたことが無い。

4歳だという。
保護された時は生後3ヶ月くらいだった、という。

犬を飼い慣れた人なら分かると思うが、
仔犬の月齢は、見るとなんとなく分かるようになってくる。
行動の様子や、表情のあどけなさや、マズルの形や、体格の完成度から、
なんとなく分かる。
犬種による発達度の違いは有るのでなかなか難しいが、
おおよそのところは分かる。

保護された日付をスタッフに聞いてみた。
その日から3ヶ月引いたところを誕生日として考えようと思ったからだ。

「うみ」の資料にも、保護の日付が書いてあった。
2016年10月18日だという。
この時、生後3ヶ月だったのだから、産まれたのは7月18日頃ということになる。



少々の物音にもビクつくウーゴは、勝気なカバサの性格とは似ても似つかない。

7月20日に死んだカバサは、肉体を離れた解放感から飛ぶように走ったかもしれない。
そこで産褥にあるメス犬を見付けて、ポンとその腹の中の仔犬に飛び込んだのではないか。

今日も部屋の真ん中で寝ているウーゴを呼んでみた。
「カバサ」

ウーゴは飛び起きて、怖くて入れなかったはずの台所の私のもとに駆けて来た。
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