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2020年10月18日07:16

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2020ブギ年 ステイタス・クオーに出会う篇

私が初めてブギーのギターリフを聞いたのは、チャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」だったろうか。
それともセックス・ピストルズの「ホリデイズ・イン・ザ・サン」が先だったかもしれない。
あるいはステイタス・クオーか。
チープ・トリックだったか。
いづれにしろ、オンタイムではない。念のため。



12歳上の兄が自動車の単独事故で死んだ時、私は小学2年生だった。
3月半ばなので、学年の終わりだった。
その後、兄の部屋は適当に整頓してから、
埃をかぶらないように机などにシーツが被せられた。

兄の机の上には、ステレオ機器が積み重ねられていた。
40Wのスピーカー、FMチューナー、プリ/メインアンプ、タイマー、
カセットテープデッキ、ターンテーブル、オープンリール。
だいぶ忘れてしまったが、TRIOだAIWAだSONYだYAMAHAだと
それぞれのジャンルの得意なメーカーの物が揃っていた。
特にSANSUIのアンプは良い物だったと思う。

話がわきへ逸れるが、このSANSUIのアンプは、
一ヶ所のスイッチがいかれて非常に使いにくくなってしまったため、
引退させたが、捨てるには惜しいので保管してある。
今、ネット検索してみたら、2014年の記事がヒットしたが、
SANSUI製品を丁寧に修理してくれる工房が有るらしい。
6年前の記事だが、期待して探してみようと思う。
その後に買ったアンプは、使っているとたぶん変圧器だろう、
うなる音がして、よろしくないのだ。

閑話休題。
小学生の私は、兄の部屋のステレオをいじくってみた。
レコードの数々は、母が袋に入れて「誰か持って行けばいい」と
公園に放置してしまった。
今思えば、1970年代前半のロックの名盤が何十枚と有ったはずだ。

机の大きい引き出しを開けると、ズラリとカセットテープが詰まっていた。
友達から借りたレコードから録ったものだろう。
主にSONYのBHF、たまにMAXELLの。
この頃のカセットテープは丈夫で、いまだに伸びもせずに聞くことができる。スゴイ。

おそるおそる、ステレオ機器のあちこちのスイッチをいじる。
説明書など無いから、適当に操作する。
電源を入れると、あちこちの
カセットテープをデッキに入れる。
再生する。

一度、アンプの音量調整を間違ってフルボリュームにしてしまっていた。
右回りが大、という原則も知らなかったからだ。
スピーカーが「ボン!」と一回鳴って、それきり音が出なくなった。
どこかの何かが壊れてしまったか、と焦ったが、
次は無事に鳴った。
何がどうなっていたのだろう。



それから私はそのステレオを愛用した。
配線などは自分でおぼえた。

カセットデッキを使うことが一番多かったので、故障もした。
自分で買い替えた。
時代がCDメインになって、CDデッキを買い足したりもした。



たくさんのカセットの中でも、私が気に入ってよく聴いたものがいくつか有る。
オリビアニュートンジョンだとか、カーペンターズのカセットもよく聴いた。
グランド・ファンク・レイルロードや、イアン・ギラン・バンドも
繰り返し繰り返し聴いた。
ブルー・オイスター・カルトやブラック・サバスも特に好きだった。

兄は几帳面な人で、ケースの背表紙にあたる部分ぴったりのサイズに
紙をきれいに切って入れてあった。
ただ、紙にはグループ名だけが書いてあって、
アルバムタイトルも曲名も書いてなかった。
もしかすると、そういうリストは別にどこかに有ったのかもしれない。

だから私は、誰の演奏かということしか知らずにひたすら聴いた。
最近になって、インターネットで調べて
あれはこのアルバムだったのだ、と知ったりしたものだ。

セックス・ピストルズのカセットも何度も何度も聴いた。
46分テープに入るように、一曲だけカットしてあることを、
最近になって知った。

こういった古いアルバムは、この頃はyou tubeで「full album」なんてなキーワードを
添えて検索すると、誰かがアップしていて有ったりする。

ステイタス・クオーも90分テープが2本有った。
アルバム4枚分か。



やっと、ブギの話に辿り着いた。

ステイタス・クオーは、日本ではそーんなに知られていなかったかもしれないけれど、
「イギリスの国民的バンド」と呼ばれるほどの人気だ。

高校1年の夏に、2週間ほどイギリスの片田舎、チェルトナムという町に
ショートステイした経験が有る。
町の商店街に、レコード屋が一軒有った。
私はそこで、ザ・フーの「Live at Leeds」2曲入りくらいのカセットと、
ハノイロックスのライブ盤を買った。

あれ?じゃあ、ステイ先の家で聴いていたステイタス・クオーのカセットは、
持って行ったものだったのかな。
とにかく、聴いていたら、ホストファーザーが来て、
「QUO!」と嬉しそうに言った。
ちょうど、他の同級生も遊びに来ていた。
「彼女たちもみんな知ってるの?」と聞かれたので、
「日本の女子はだーれも知らない。」と返事したら、
ホストファーザーは残念そうに部屋を出て行ってしまった。
ごめんね。デュランデュランだったらみんな知ってたかもしれんけど。



さてこのステイタス・クオーがイギリス代表格の「ブギ」のバンドなんであるが、
このつづきはまた今度。
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