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2020年10月03日18:59

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バリトンウクレレの尻

[あらすじ] 複弦のバリトンウクレレの駒が、表板から剥がれてしまった。
弾かない時は弦を弛めていたけれど、それでも剥がれてしまった。
その後、あれこれ工夫をしたが、どうもうまくいかない。
ご興味の有る方は、↓のリストの記事を読んで嘲笑ってくだされ。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/c/0c15cdf346b8a2f518caf3cfa4e04bbc


私の辞書に「諦め」の文字は有る。
有るんだけれど、
「あ」の所に無い。
「き」でも出てこない。
「ら」行の所になぜか[あきらめ]の項目が有るのだ。
だいぶ諦めるのが遅い。

金属板を曲げて作ったテールピースも、やっぱり弦の張力で曲がってしまう。
目に見えない程度の変化でも、
楽器としては使えないくらい音の高さは変わる。

でも、ここまであれこれ工夫したり工作したり弦を張ってみたりした手間を
あっけなく無駄にしたくない。
こういうこだわりは損をすると分かっちゃいるけど
もうひと踏ん張りしたい。

もう、作ってもらった楽器屋に持って行って修理することに
心は決めている。
だから、楽器屋に行くその日まで練習するために、
いま一つの工夫をして使いたい。



というわけで、金属板が曲がってしまわないよう支えるために、
板を挟んだ。

同居していた母が、6月末に特別養護老人ホームに入居した。
その後、部屋のあちこちを片付けしている。
45年間この家で暮らしてきた荷物はそれなりの量である。
日々、少しづつ片付けている。

その中で、何やら20儚僂らいの木箱の蓋の割れたものが出てきた。
私がそういう物をとっておくのは分かる。
何かの材料に使えると思うからだ。
しかし、母が捨てずにいたのはなぜか。
たぶん、お菓子の箱だったのだろう。
軽い木の板だ。貰い物の和菓子の箱だったのだろうか。

それを、私は棄てずに、端材を入れる箱に投げ入れておいた。
あれがちょうどいい。

厚さは5个らい有るが、カッターで切れるだろうとは思ったが、
思ったよりもずっと軟らかかった。
小さな木片を作った。



板を挟むために、弦を弛める。
板の厚みの分だけ、自作テールピースとボディの間に隙間を作らねばならない。

不用意に弦を弛めると、ペグポストから弦が外れてしまい、
巻き直すのがたいへんなことになりがちだ。

少しづつ弛めては、テールピースをグイグイと引っ張り、
また少しづつ弛めては、
の繰り返し。

そろそろかというところで、自作テールピースとボディの間に
割り箸を差し込む。
それをガイドにして、板を差し込み、
グイグイと押し込んだ。
入った。



チューニングしてみる。
良い。
狂わずに使える。

しかし、鳴り過ぎて倍音が出過ぎる問題は残っている。
やっぱりブリッジを貼り付けてもらうしかない。



「なんだこれ須山ちゃん、うまいことやったなあ。」
いやー、ここに行き着くまでいろんなことをしました。

「しかしこの楽器、えらく鳴りそうな面構えしてるなあ。」
あんまりよく鳴るんで、倍音が出過ぎちゃうんですよ。

「須山ちゃんこれ、10くらいの弦を張ってるだろ。
1弦は08、2弦は09、ここがまた08でここは09。」
あー。やっぱり太過ぎましたね。

「計算上、この10倍の面積のブリッジじゃないと耐えられない
ってことになっちゃうんだよ。
まあ、これで貼り付け直してみるけど、
今度剥がれたら2,3倍の大きさにしてみるかね。」

なるほど。
「今度剥がれたら」くらいの気持ちなのか。
では、私もそれくらいの気持ちで使おう。
現時点で鳴り過ぎているのだから、
大きいブリッジで鳴りを犠牲にしても、
案外ちょうどいいことになるかもしれない。
なんだかもったいない話ではあるが。



というわけで、入院中。

帰ってきたら、どんな鳴りになっているだろう。
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