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2020年09月26日17:48

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お宅改修

[あらすじ] ある保護団体から、雑種犬を一頭引き取ることになった。

犬の命を守るためには、いくつかやらなければならないことが有る。

そのうち、人とも関わる事柄であるため、狂犬病の予防接種については、
法で定められている。
ただ、日本国内では根絶できたと言える状況であり、
海外から入らないようにしていれば良いのではないかとも思う。

蚊に刺されてうつるフィラリア症も有る。
他にも犬のかかりやすい病気が有って、
それに対する予防接種が何種類か有る。

食餌や排泄や運動は言うまでもない。



脱走防止も重要だ。

家のどこかを閉め忘れたとか、
なかなかのジャンプをして窓から出て行っちゃったとか、
配送業者がドアを開けた隙にするりと脱け出したとか。
散歩中にうっかりリードが手から外れたとか、
ウンチを拾っている間に勢い良く駆け出してとか、
何かにビックリしてグイグイ引っ張って首輪が抜けたとか。

ご近所を自由に駆け回っちゃいました、で済めば良いのだが、
自動車と当たると困る。



前に飼っていた犬のきょうだい、
その母犬も合わせて、最初は8頭を引き受けた。
母犬を散歩させて、近所に有るフェンスに囲まれた空き地で放してやった。
私はベンチに座って本を読んでいた。

フェンスの下に隙間の有る箇所が有り、
そこから母犬はくぐり抜けていた。
私が聞いた音はこんな順序だった。
「キキ!ぼんキャン」

運転手は非常に反応が早かった、と後々思う。
最初に急ブレーキの音、次が車体のどこかに当たる音、
最後が犬の悲鳴だ。

私が駆け付けた時には、車は走り去った後で、
犬はなーんとも無い様子でぽたぽた歩いていた。
あちこち触って痛がらないか確かめたが、本当になんともなかった。
若い犬のしなやかさか。



この母犬が里親さんの家へ引き取られて行った翌日、
その家から電話が掛かってきた。
里親さんの家のおばあちゃんが、留守番中に
犬を連れて家の外に出て、犬を柵にリードで結んで繋いで、
掃除をしていたら、気付いたらほどけて走っていた、というのだ。

犬を追って、住宅街の角を曲がると、そこは行き止まり。
高い塀に囲まれた袋小路なのだが、犬の姿は無い。
飛び越えて行ったのだ。



このような身体能力の高い母犬だった。

7匹きょうだいのうち、私が引き取ったメス犬は
さすが母の娘、すばらしい身体能力だった。

この犬も度々脱走した。



今回お世話になる保護団体は、「脱走=死」という考えが強い。
玄関はゲート設置が必須、
他の場所についても、保護団体が必要と考えたら設置しないと、
犬を引き取ることはできない。

オンラインお宅訪問をする、という。
なるほど。
ビデオ通話で、自宅をご案内するわけだ。



お宅訪問に先立って、何ヶ所かに柵を付けるべく
作業を始めた。

今までも犬を飼っていたのに、なぜ設置していなかったか。
実は、母がイヤがったのだ。
父母の閉め忘れによって脱走することが多かったので、
閉め忘れても安全なように、柵を取り付けたい、取り付ける必要が有る、
と私は言ったが、母が反対した。

犬が脱走して、その犬を捕まえるのは結局、私だ。
毎度おなじみの友人Mの手まで借りて、なんとか捕まえる。
たいへんくたびれるし、気は揉むし、ご近所にも迷惑だし、
友人も振り回してしまう。
事故が無かったのは不幸中の幸いだ。

そんなにたいへんでも、柵を付けるのはイヤだという同居人も、
今や老人ホームに入居している。
私はやっと、犬と安心して暮らせる家に改修することができる。

今思えば、ちょいと強引にでも柵を付けてしまえば、
年寄りどももすぐに慣れたかもしれなかったが。



手始めに、階段の降り口に扉を付けた。
年老いたジーロくんが落っこちた階段だ。

ジーロとカバサの2匹は、階段を怖がって
ここに入って行くことは無かった。
年老いたジーロは、この階段の有る場所に入るところの段も怖くなって
降りられなくなっていた。
だから、ここに柵は今まで必要無かった。

しかし、未知の犬を引き取るにあたっては、
付けておいたほうが安心だ。

メッシュパネルは家に有ったもの。
蝶番も、取り外しのできるものがなぜかいくつも有ったので、それを使った。



玄関のゲートは市販の物を買うとする。
しかし、風通しのために開けておくアルミサッシの部分の柵は、
メッシュパネルで自作できないか。
これからの数日でなんとか作る。



ゲートの設置さえ完成すれば、
犬を迎えに行けるというところまできた。

会いに行ってから、話の進むのが思いがけず早かった。

また生活が変わる。
なんて年だ!
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