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2020年07月04日13:03

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返ってくるもの

[あらまし] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
一週間前に特別養護老人ホームに入居した。

デイサービスのスタッフにも恵まれた、と思う。
実際にデイの場に行ったことも有るが、
持たせるのを忘れた薬を届けに行ったくらいで、
本人がどのように過ごして、他の利用者とどのように関わって、
スタッフさんにどのように接してもらっているか、などということを
見ることは無かった。

しかし、朝夕の送迎の際にスタッフさんと少しだけ会う。
その時に、垣間見ることはできる。
利用者自身ではなく、利用者の家族に対しては見せる顔が変わるという面は
皆無ではないかもしれない。
けれども、ほんのちょっとの時間にも、仕事以外のその人のほんのちょっとの一面が
見えたりはする。

例えば、
玄関に置いた鉢に睡蓮が咲いているのを見て
「スマホ持って来れば良かった!」と言う人がいたり。
シルバーカーにベンツのエンブレムを付けているのをすかさず見付ける人がいたり。
見付けてそれだけの人、ケラケラ笑う人。



3年前まで、介護老人保健施設のデイケアに通っていた。
その頃から、母は時折、スタッフさんのお悩みの聞き手になっていたようだ。

二十代、ヘルパーの資格だけで働いている人、
二十代、理学療法士の資格を取って働き始めたものの、焼き鳥屋に転職しようか悩んでいる人、
外国の出身で日本語に自信の無い人、
などなど

母はおしゃべりはあまり得意ではないものだから、
相談ごとを聞くと、家でしっかり考えて、いやに長い返事などをしたためて持って行ったりしていた。

自分の考えをアドバイスしたりするんじゃなくて、
聞いてあげるだけでいいんじゃないの?
教えてくれと言われたならそうしてもいいかもしれないけれど。
先生じゃないのだし…
などと私は横から口を挟んだことも、だいぶ前には有った。



母が「行ってまいります。」と言うのに対して私が「行ってまいれ。」と言ったら笑う人。

特別養護老人ホームに入居する前、最後にデイサービスに行った日、
その人は出勤日ではなかった。
けれど、手紙を託してくれていた。

以前習っていたという、きれいな細工のハワイアンリボンが同封されていた。



あじさいの花が美しい今日この頃、
須山さまがこのデイサービスを卒業されることを聞き、
残念と寂しさでいっぱいになりました。

毎週土曜日のお風呂で私の悩み事を聞いてもらっていましたね。
須山さまは、いつも私をほめて励まして下さいました。
嬉しかったです。
須山さまのアドバイスのおかげで私は、お風呂介助を気分良く進めていくことができました。
本当にありがとうございました。

お別れは辛いのですが、新しいお住まいと新しい生活が、
須山さまに充実した時間をもたらしてくれることとお祈りしています。
どうかいつまでもお元気でいて下さい。
ありがとうございました。
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