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2020年01月18日08:28

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寄せては返す

[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
自宅で自由を満喫しておられる。

昨日紹介した動画の中で、漫才コンビEXITのりんたろー。さんが言う。
「こういう時にいっちゃうんだろうな、と思った。」

高齢の家族を殺してしまう介護者がいる。
それは、一部のアブナイ人のすること、というわけではない。
「育児と決定的に違うのは、成長が無い、ってこと。」
毎日同じことの繰り返しで、出口が見えなくなる。
先が見えないと、希望を失う。



友人YYに「ここ一ヶ月近く、怒ったことも無いよ。」と力無く言った、
その舌の根が適度に乾いたのか、翌日、私は久々にブチ切れた。

台所と居間が続いていて、そこが母の主な行動範囲だ。
その奥に和室が有るが、段差が有る。
だから、ケアマネさんや訪問看護さんや訪問リハビリさんなどが考えて、
和室は入らないことにしましょう、と
介護ベッドを居間に設置した。

あれやこれやと母の用事や買い物を済ませて帰宅したら、
「和室に入った」と言うのだ。
ぬ?
ぬけぬけと?

隠さないのはいい。
母はよくごまかすので、正直に言っただけでも良いが、
入ってはいけないという感覚が薄いので言える、という面も有る。

「静夫さん(亡父)の著書を取りに入った。
自分が置いておいた場所が分かっているから。」
母が亡父の著書を置いた場所は、既に片付けて段ボール箱に詰め込んである。

和室に母が出入りすることは無い、という前提で、
その手前には犬の寝床などが有って歩きにくくなっているし、
室内は買い置きの食品や、著者在庫や、荷物が詰め込んである。

それに、つい先日、書斎に有った亡父の著書を段ボール箱に詰めて
和室の奥に置いたばかりだ。



見てみると、私が新しく置いたばかりのその段ボール箱の蓋が開いている。
きちんと閉じるようにうまく詰め合わせておいたのが、閉まらなくなっている。
しまい直そうと本を手に取ったら、ぬらりとした。

母は唾液が口からこぼれる。
それに、咀嚼した食物が混じる。
本人はさほど感じないので、行動範囲の床はあちこちがペチャペチャしている。

和室はその唾液から守られた聖域だったのだが。
畳に垂れたら掃除は難しい。

「本を出して、途中に置いてきた。」と言うが、
どうも見当たらない。
本人はそう思っているが、別の場所に有るのか、無いのか。



取りに行きたい物が有ったら私に言ってください。
と、言ってある。
それは、本人も分かっている。
「頼んだのに持って来てくれないじゃない!」と言う。
いや、頼まれていない。
頼んだ気になっているのだろう。

「あなたが帰って来るのを待って、頼まなきゃいけないと思った。」
少し時間が経ったら、こんなことを言い始めた。
分かっているのだが、早く欲しい、今欲しい、という気持ちが先立つ。

しまいには、
「なぜ私が和室に入っちゃいけないの?」と言う。
一から説明し直す。



こういうところに陥ると、
自分がなんのために生きているのか分からなくなる。



ボコボコに殴り倒したくなる。
そういう衝動を抑える。
抑える力は自分をいためつける。
自分にも良いことは無い。
だったら最初から怒らなければよい。

「転倒しないように、和室は出入りしないことにしましょう。」というのは
本人ではなく、周囲が勝手に決めたことに過ぎない。
それは、周囲の思いどおりになることではない。

ただ、母が和室に入らなければ、母が触れると困る物を置いておけるから、
私にとって都合が良い。
唾液で汚れる範囲が狭まるから、
私にとって都合が良い。

そう都合良くいかない。と、ここも腹を括るしか無い。
転倒予防だって、私にとっては大義名分でしかない。
面倒を減らしたいのだが、減りゃあしねえ。



掃除をしても、母が移動すれば一撃必殺で元の木阿弥になるので、
こまめに掃除する気がすっかり失せてしまった。
デイサービスで一日留守になる時にスッキリと掃除する。

寒い今だからこれでなんとかなっているが、
暖かい季節が来たら、においとか虫とか、うおおおお
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