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2019年11月15日12:17

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依存の家庭 母篇の下

[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
・チョコレートとアイスクリームを買いにバス通りの向こうのコンビニまで一人で歩いて行った。
・今後も行きたい、と言って、介護チームにたしなめられている。
・若い頃から甘い物が好き。
・しばしば「ひだる病」になった。血糖値の乱高下が有ったと思われる。
・それはもはや糖質依存。
・神経伝達物質はシナプスで放出されてまた回収される。
・ドーパミンの役割は、運動の調節、意欲、学習、快感など。


さて、
パーキンソン病の治療薬には、その働きかけ方からいくつもの種類が有る。
・ドーパミンそのものを補う、Lドパ
・ドーパミンの代わりに働くもの
・ドーパミンの放出を促進するもの
・ドーパミンの分解を抑制するもの
・ドーパミンと逆の役割の物質を抑制するもの
などなど。

それぞれに、補う働きや、効き目を長くする働きが有ったり、
副作用が異なったりするので、
症状に合わせてうまく組み合わせて使ってゆく。



パーキンソン病の投薬の難しいところは、
薬の量だ。
どの種類の薬を、一日に何回、一回にどれだけ飲むか。

足りないと動きづらかったり、気持ちが沈んだりする。
多過ぎるても副作用が出る。

母の場合、幻視が有った。
平たいパネルのような人間が見えるのだ。
頻度が高くなり、人数が増え、サイズが大きくなった。
見えるだけで、動くけれど、無言である。

「話しかけて返事が無ければ幻視だと分かる。」と、
冷静な部分が有ったので、怖がらずに済んだ。
しかし、
「お父様にご飯を作らなきゃ」と
無言の幻視の父に奉仕すべく、夜中に起き出して調理をしようとしたりして、
危険も有った。

病院を変えたのをきっかけに、いくつかの薬をやめたり減らしたりした。
ドーパミンの回収を邪魔する薬を一日に2回飲んでいたのを、1回にした。
幻視は消えた。



この薬の副作用として、ギャンブルや、買い物や、食欲や、性欲などが
昂進する、という症状が有るという。
場合によっては、依存症のようになる。
何が出るかは、その人の好みや文化などによるのかもしれない。

だが、なんだか思い当たるではないか。
障害や危険をかえりみずに、目的の物を求めるのが依存症だ。

外出の怖さやバス通りの危険や歩きづらさを措いても
コンビニまでチョコレートとアイスクリームを求めて歩くのは、
元々有る糖質依存に加えて、抗パーキンソン病薬の働きも有るのではないか。



パーキンソン病にかかりやすい人の性質的な傾向が有ると言われている。

・真面目で几帳面、融通が利かない、頑固
・あまり怒りを表に出さない
・新奇な経験を求めない
・飲酒・喫煙の習慣は少ない
・趣味が無い
・運動不足

バラバラに見ると様々な内容に見えるが、
どれもドーパミンが働くものと知って見直せば、
大きく一つのものとして捉えることもできて、
理解しやすい。

要するに、日頃あんまりドーパミンを使っていない人がパーキンソン病になりやすい、
と言えるのではないか。
これを、パーキンソン病の潜伏期間と捉える考え方も有る。
しかし私は、生活習慣病と言うほうが近いというような考えをする。

あんまりドーパミンを放出していないと、出なくなってしまう。
習慣が極まって、病の域に突っ込んじゃっている。
適当に日常生活の中でドーパミンを使うのが、
予防的な生き方ということが言えるのではないか。
これは、私の基本的な考え方である。

習い性となる。
という言葉が有る。
習慣は性質になるよ、ということだ。

性は癖になり、やがて病に進行する。
病にまで踏み込むと、こじれていて治すのが難しい。
癖に気付くこと、そして習慣を変えることで、
病は未然に防げる。
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