猛暑の慰霊祭に参加して基地跡を見る-2

日曜日は前日から宿泊した友部のホテルで朝食。茨城の朝は納豆で始まる、糸の引き方も少し強めｗ。



午前中は車で移動。美浦村に続く道路、信号も無くカブで走りたい道ですね。



ウマ娘の聖地である美浦のトレセンを通過。駐車場は見覚えのある馬名の輸送車で一杯でした。





昼食は美浦村に在るお店で地元名物のナマズの天丼、かすみ丼を頂きます。上品な白身魚の天ぷらでした。ご馳走様でした。





午後は、筑波海軍航空隊記念館の館長さんの案内で、鹿島海軍航空隊基地跡を訪問。映画やドラマ、音楽クリップのロケ撮影に良く使われる物の普段は一般開放しておらず、今回は特別に見学。草蒸した敷地に建つ司令部やボイラー棟を見回すと、アンドリュー・ワイエスの絵画の様な幻想的な風景が広がります。





この鹿島海軍航空隊の司令部（写真左）は、戦後一時期に結核病院にも使われていたそうで、割合に建物もしっかりと残っていて、一部の照明も当時のまま。幾つかの部屋は最近公開の映画やドラマの撮影も行われており、良い雰囲気ですね。









そして特別に司令部屋上にも上がらせて貰いましたが、ここには監視所が残り、見晴らしも抜群。兵舎跡や今も残るボイラー棟、水上機の牽引車輌ガレージなど基地内の施設も見渡せます。









また「映像研には手をだすな」の実写版はここ鹿島海軍航空隊基地跡と筑波海軍航空隊基地跡でかなりの撮影をしていたそうで、鹿島にはこんな置き土産も。



こちらは以前、「カッペリーニ号の冒険」でもイタリア人捕虜収容所の外観にも一部が使われたボイラー棟とその内部。ここで基地全体のセントラルヒーティングを賄っていたらしい。内部も廃墟マニアが喜びそうな空間で。








そこのボイラー釜、昭和14年（1939）東京・月島の安藤鉄工所製造との刻印が釜の蓋に残っていました。







ボイラー棟を見学した後に工作棟も見学。これがもう、廃墟マニア絶対好きだろう物件で、素人の自分ですら少し心が動きました（写真中）。高圧線も引き込んでいた様で、落ちていたガイシに1938年の表記も発見。







機械工作棟の奥には電探（レーダー）の基部と言われる鉄製フレームを乗せたコンクリート製の小さな建造物があり、中には配電盤などが見えました。







まだまだ続く鹿島海軍航空隊基地巡り。基地跡付近の霞ヶ浦周辺にも海軍水上機隊の遺構は点在しており、これは海軍が残した桟橋とその左側に見える草蒸した円形の部分は、戦後撤去された水上機カタパルトの台座が在った場所で、270度の範囲で霞ヶ浦に向けて射出出来たとの事でした。







鹿島海軍航空隊の記念碑近くには海軍が残した古い桟橋が在ったり、幅の広い水上機用のスロープが残っていますが、スロープは完全にジェットスキーとジェットボートの集団に占領されていました。







鹿島海軍航空隊基地跡で最後に訪れたのが、こちらの水上機牽引車用ガレージ。元々は2棟あったが1棟だけ残り、ここでもロケ撮影は盛んに行われているが、日曜日なのでカフェに開放していた。そしてここにも御影石製の重いコンダラが在りました。更に面白いのは木製扉で、右2枚が実物で左2枚は映画美術の製作だそうです。見分けがつきませんね。









このガレージも貴重な遺構で、保存状態が良いので色々なドラマや映画ロケに使用され、自分がイタリア軍の勧修をした「カッペリーニ号の冒険」では、捕虜収容所の内部セットが奥の壇上に作られました。また発掘された海軍の消火栓も見学しました。









その後、東京に戻ってから夕食は蕎麦屋で一杯。何故か締めにケーキも出ました、ご馳走様でした。









また月曜夜はぶきゅうさんに誘われて、映画「シン・ウルトラマン」に登場した浅草の一文さんまで割り勘で飲みに行きました（写真右）。お料理もお酒も美味しいお店で大満足のメフィラスでした。







この日の酒膳（突き出し）には自分で突くところてんも在ってお洒落。お刺身もネギまぐろ串揚げもたこ刺もクジラ煮物も卵焼きも美味しゅうございました。しかもどれも中々にボリューミー。ビールも日本酒も楽しんでしっかり割り勘でもリーズナブルでした。また来ます。