戦中絵本を眺め、銀座で二大巨匠に会う

先週火曜日は、真鍋先生達と沿線の馬肉屋へ、4日連続で飲んでます。中二日でフィンランド先生も前に居て、デジャブ？







更になんか疲れた方も飲みに来ましたw。



なんだかんだで馬肉を食べまくってご満悦のフィンランド先生。ご参加の皆さま、お疲れ様でした。









そして先日、中野ブロードウェイに立ち寄った際に長年探していた戦時中発行の絵本達を発見したのですが、これも一期一会と思い連れ帰りました。どちらも傑作な内容で満足(^ ^;



先ずはこちらから。先日、自衛隊戦車が載った児童向け働くクルマ本が物議を醸していましたが、この昭和18年発行の絵本「ハタラクジドウシャ」（写真左）は、見開き1枚目が九七式中戦車、次が九〇式機動野砲を牽引する九八式四屯牽引車で、民間車輌ページを挟んで最後が軍用にも供された日産80型トラックで、もはや天晴れと言うしかありません。







こちらも絵本「ハタラクジドウシャ」より、働く民間車輌達(おざなりに紹介)w。









この作家の作風がモダンでグラフィカルだと思い調べたら、この安井小彌太と言う方は戦中戦後の著名な乗り物絵本画家ですね。

中野で出会ったもう一冊は、昭和17年1月発行の講談社の絵本「軍馬と軍犬」（写真中）。前半は民間で育てられた馬が陸軍にお召しとなり、中国戦線で手柄を立てる各エピソードが延々と紹介されています。軍の機械化が遅れ、戦場が広大な中国では、馬匹は貴重な戦友でした。隅にずっと描かれた子供のパラパラ漫画落書きはご愛敬。







これも講談社の絵本「軍馬と軍犬」から一部抜粋。中国戦線での軍馬達の活躍が描かれています。私の好きな伊藤幾久造先生の絵も幾つか。日本の農村部では、まだまだ普通に道を牛馬が引かれる時代だったので、軍馬も身近な存在だったのでしょう。









そして「軍馬と軍犬」の後半は軍用犬特集。やはりドイツと同様にシェパード犬が軍用に多く供されていた様です。電話線を引いたり伝書鳩を運んだり、その任務は多岐に渡った模様。そして青天白日マークを付けた独M36型ヘルメットを被る、敵国民党軍兵士の軍装描写の正確さにも注目です。









そして講談社の絵本「軍馬と軍犬」巻末には、オマケとして軍用鳩の解説･戦史紹介が16ページも掲載。欧州ではそろそろ廃れていた鳩通信ですが、昭和17年頃の中国戦線では、まだまだ現役だった様で、野戦用移動式鳩舎2種の挿し絵も貴重です。いや、この一冊でめちゃ情報量、非常にお買得でした。









また先週はJ-TANK新刊用の寄稿原稿も全部書き上げて入稿。今回は満州派遣戦車隊で4ページと満州のちよだ装甲車等で6ページなり。冬コミでの発行をお待ちください。











そして海外から新旧砲塔の九七式中戦車(チハ)写真が幾つか到着。その多くはフィリピン戦で撃破された物の様ですが、来年のチハ車写真集に向けて調べて行きます。



土曜日は、午後から銀座一丁目のギャラリーでメカニックアート展を見学、大西将美先生や上田信先生の生原稿を堪能しました。







最終日の会場に来られた上田先生と大西先生に厚かましくサインを頂きました。フィンランド先生は上田先生に足付きジオングを描いて貰って大満足（写真右）。





そして私は大西将美先生から会場で購入した特製プリントのキングタイガーに直筆サインを頂き、上田信先生には購入したアニメキャラ画集にシャアザクを描いて頂きました。更にお二人のポストカードにも。誠に有難うございます、またお宝が増えました（笑







しかも、この時トンデモナイ別の買い物もコソーリしましたが、またそれは別の機会にでも（苦笑

更に会場でお会いしたフィンランド在住のフォロワーさんから、フィンランド製ビールを頂きました。これが何か二次創作グッズっぽいものの、れっきとした商品。ポルコ･ビアンコの名称は、中身が白ビールだからだそうです。





近日にある飲み会ででも開けましょうかw。