mixiユーザー(id:3570727)

2020年05月29日22:42

87 view

゚Д゚) < Namastey London (ナマステ・ロンドン)

■歩けぬ父を自転車に乗せ…インド少女、故郷まで1千キロ
(朝日新聞デジタル - 05月29日 10:40)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6099848

 今や疫病に続いて熱波、蝗害が襲い始めてる北西インドで、自転車移動で1千キロはとんでもなさすぎる…。ビハール州の田舎といえば、思い出すのが「国道10号線(NH10)」って映画ですけど、まあ元地元民なら命を狙われるような危険はない…よね?
 なにはなくとも、40度越えの炎天下を延々自転車で大人1人を担いで移動するような苦労は今後ないような各サポートの充実が、苦境に立たされてる人たちに差し伸ばされますように…。
 そしてやっぱり、こう言う美談とか特徴的な話は、映画人がすぐ食いつきそうだなあ…。ぜひ見てみたい。うん。今回も、そんな実話を元にした(と宣伝されていた)映画をご紹介ー!



Namastey London (ナマステ・ロンドン) 2007年 137分(128分とも)
主演 アクシェイ・クマール & カトリーナ・カイフ
監督/製作 ヴィープル・アムリトラール・シャー
"パンジャーブと、ロンドンの出会い"

https://www.youtube.com/watch?v=CnUqNCeBz84

 その日、新婦ジャズはある男にエスコートされて結婚式会場となる教会へとやって来た。
 教会で待つ新郎のもとへ進む彼女は、その場を立ち去る自分を連れてきた男との別れに涙する…。

 数ヶ月前。
 ロンドン生まれの印系英国人ジャズ(=ジャスミート・マルホートラ・シン)は、インド人としての矜持を持つ両親とは裏腹に、恋に遊びに狂奔するロンドンの現代っ子。「私は英国人」とうそぶく彼女とたびたび喧嘩になる父マンモーハン・マルホートラだったが、娘との衝突を謝罪しお詫びにとインドへの家族旅行を提案。様々なインドの観光地を楽しむジャズだが、その土地土地で父親推薦のお見合いを受けさせられて段々と鬱憤がたまってくる…。
 ついに、父の故郷パンジャーブ州の田舎にて父の友人の家に向かう途中に知り合った男アルジュン・バルー・シンこそ、その友人宅の息子であり父曰く「理想の結婚相手」だと紹介されてしまうのだが…!!


挿入歌 Rafta Rafta (ゆっくりと、着実に)

https://www.youtube.com/watch?v=EslZAf1g_oc


わーい(嬉しい顔) 1クセある映画を作るヴィープル・アムリトラール・シャーの4本目の監督作となる、ヒンディー語(インドの連邦公用語。主に北インド圏の言語)・ラブコメ映画。

 その物語は、主演アクシェイの友人に起きた実際の話を元にしているとかなんとか。批評家からは、1970年のヒンディー語映画「Purab Aur Paschim(東と西へ)」との類似性が指摘されている。
 09年には、ベンガル語(北東インド 西ベンガル州とトリプラ州の公用語)非公式リメイク作「Paran Jai Jaliya Re(我が心に炎を)」も公開(盗作の疑いで裁判が開かれ、結果罰金と『Namastey London を元にしている』との表示を追加することで公開が許可されたという)。
 11年には、監督自身による続編「Namastey Canada(ナマステ・カナダ)」構想中との報道があったそうだけども、18年に正式な続編「Namastey England(ナマステ・イングランド)」が公開。

 なんか、今となっては懐かしい感じも漂う愛国映画と言うか愛パンジャーブ映画(前半の主な舞台にパンジャーブが出てくるので)でありました。
 物語の骨格は、前半だけ見ると「DDLJ 勇者は花嫁を連れて行く(Dilwale Dulhania Le Jayenge)」の影響下にあるかのような物語で、ロンドン育ちの印系ヒロインが、父親によってインド精神と向き合わされて徐々にインドとイギリスの違い、自分のルーツ、インド的精神や愛情に目覚めて行くさまを、わりと説教臭く描いて行くことになる。DDLJと違うのは、わがままヒロインの積極的行動力と、後半の舞台がロンドンのみになって英国人たちに揉まれていくインド人が、そのインド魂なるものを対抗心的に目覚めさせていく「オレたちもやるときゃやるんだゼ!」な対決姿勢が強いことか。
 他のヴィープル・アムリトラール・シャー監督作に感じられるクセの強さは感じられないものの、それ故に凡庸さが目についてしまう映画になってしまっているか。

 なにはなくとも、03年の「Boom」の映画デビュー以降8本目(ヒンディー語映画のみを数えると5本目)の出演作となるカトリーナ・カイフの魅力全開映画で、彼女の喜怒哀楽のコロコロ変わる表情の変化を見てるだけで楽しい映画でもある。本作が、カトリーナの初めての吹替えなしの演技デビューとなるそうで、その辺の英語とヒンディー語台詞の板の付きぶりも見所か。
 まあ微妙に棒台詞っぽい所もなきにしもあらずだし、ダンスはこの頃はまだまだな感じだけども、それ以外の魅力はあます所なく発揮しまくり、次々変わるファッションスタイルもカトリーナ・プロモ的に彼女の魅力を押し上げている感じ。

 お話そのものは、よくあるインド万歳ものだし、アクシェイ演じるアルジュンも性格がいまいちモヤモヤしてたりで、テーマありきで企画が通った感ありなのが、なんかなあ。まあインド映画の通例通り、インド人は結局善人ばかりなのに対して、イギリス人たちがやたら底意地が悪くてインド人に厳しいのなんかはご愛嬌(インドに理解を示す人もいるけど)。
 アルジュンの語る、2人が破局した仮定未来で幸せな人生を歩むマダム・ジャズの姿の有り様なんかは、後のカトリーナ出演作「命ある限り(Jab Tak Hai Jaan)」を彷彿とされるか…あれよりも可愛さが数段上か…どうかなあ。
 あと、どーでもいいことだけど、こう言うよく出来た愛国映画だとやたらインドの親父たちがおかし可愛い。リシ・カプールが可愛い。そのために強くアピールされる愛国精神がそこまで嫌味に見えないのがウマい。うん。


挿入歌 Main Jahaan Rahoon (僕がどこにいようと)

https://www.youtube.com/watch?v=awqW_Ym91UA

挿入歌 Dilruba (愛する貴方)

https://www.youtube.com/watch?v=TQ3stVfGOxg




受賞歴
2008 Stardust Awards スター・オブ・ジ・イヤー男優賞(アクシェイ・クマール / 【Welcome】【Bhool Bhulaiyaa】【Heyy Babyy】と共に)



・ギネス級ロングラン大ヒット作「DDLJ 勇者は花嫁を奪う(Dilwale Dulhania Le Jayenge)」はこちら
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1811973313&owner_id=3570727

・本作と同じく、カトリーナ主演&印英2国が舞台のロマンス映画「命ある限り(Jab Tak Hai Jaan)」はこちら
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1902831417&owner_id=3570727



・Namastey London を一言で斬る!
「後半になればなるほど、カトリーナ演じるジャズの顎の割れ具合がハッキリしてゴツくなってる感じがする…なあ」
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年05月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31