トイレ紙デマ 注意を呼び掛け
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5990528
3.11の頃に流行った「絆」とやらはどこ行ったんだ、ってニュースばっかでイヤになるこのごろですが、さりとて実際に物がお店から消えるのはホント困りモノ。
最近は、電車どころか本屋やパン屋とかでもくしゃみの音に反応してしまう自分がいますことよ。花粉症の季節はつろーございますわ。そんな世の中なもんで、もっぱら読書は移動中の電車の中だった私には、電車でカバン開ける気にもならず、手袋外す気にもなれずで、読書の時間が全く取れない日が続いておるのです。そのわりに、本屋で新刊見つけると買ってしまうので、積ん読山の成長の早いこと早いこと…。
これは誰のせいだ!
山が噴火する日も近いゾ!!
DVD山の地盤沈下はもっと早いゾ!!!
ああ、窓に、窓にーテケリ・リ、テケリ・リ!!!!!!!(怒りのためにSAN値急上昇)
Ugramm (烈火のごとく) 2014年 132分
主演 スリームラリ & ハリプリヤー
監督/脚本/原案 プラシャーント・ニール
"助けが来るまで、だまって待つつもりか?"
https://www.youtube.com/watch?v=f7XQSsZLjmo
誰もお前を助けてくれない。だが、誰かがお前に助けを求める時、それに報いるまで死んではならない…ヴィシュヌ神のように耐え忍べ。しかし、ナラシンハの如くその怒りを忘れるな!!
…無法地帯ムゴールに生まれたアガスティヤが、幼き日に聞かされた父の遺言である。
カルナータカの裏社会を牛耳る密輸王シヴァルドラ・リンガイアー(通称マンテ・ルドラ)と海運業を統率するプラバーカラーの争いは血で血を洗う争いに発展。海外に逃げたプラバーカラーに対し、シヴァルドラは長年その復讐の機会を探っていた…。
20年の後。プラバーカラーの娘ニティヤーが、父親に内緒でインドに帰ってきて母の墓参りをすると言う報告を聞かされたシヴァルドラは、すぐに彼女の誘拐を命令しプラバーカラーに脅迫を始める。この知らせを受けたプラバーカラー側は、ニティヤー救出のためある男を呼び出すのだった…「アガスティヤ! お前の力が必要だ、すぐにタラグワラに来てくれ!!」
挿入歌 Ondu Hudugi
https://www.youtube.com/watch?v=2xxCNU8fuF4
タイトルは、カンナダ語(南インド カルナータカ州の公用語)で「(長期間の耐久を経てから引き起こされる)瞬間的な忿怒」の意だそう。
プラシャーント・ニール監督デビュー作にして、彼の兄(弟?)プラディープ・ニール設立のプロダクション インクフィニット・ピクチャーズ製作となる、大ヒット カンナダ語映画。その人気を受けて、主演のスリームラリから続編の発表も出ている。
2016年には、オリヤー語(東インド オリッサ州の公用語)リメイク作「Agastya」も公開。
ナラシンハ神話をオマージュとしつつ、ギャング抗争に満ちた無法地帯を舞台にしたスピーディーでカッ飛んだヤクザ映画、って感じの一本。
前半は、NRI(在外インド人)のヒロインから見たインドの有様と爽やかなラブロマンス劇。中盤以降は、主人公の過去に焦点を当てた一大抗争劇へと転換していく。
マフィア抗争劇の基本をなぞりつつ、とにかくスピーディーなカットと軽快な台詞の応酬、コミカルな前半とシリアスな後半と、濃厚すぎる物語展開にいちいち印象的すぎるカッコいい決めシーンの数々と、とにかく飽きる暇なし。ヤクザ映画が苦手な身でも、これくらいサービス精神旺盛で、ある程度カッコよさのバラエティが豊富ならどんどこ楽しめるってものですわ。
ヒンディー語(インドの連邦公用語。主に北インド圏の言語)映画界でも活躍しているアトゥル・クルカルニーが、シヴァルドラの息子役で登場してるのも「ワォ」って感じだったんだけど、この人もともとベルガウム出身のカンナダ人だったんだね!
監督を務めたプラシャーント・ニールは、1980年カルナータカ州ハッサン生まれ。
金持ちになる夢を実現させるために映画界の扉を叩き、映画製作コース修了後に用意した脚本を男優スリームラリに持ちかけたところ、自身の経験不足を指摘されて一旦企画を放棄。一定期間スリームラリの挙動の癖を観察し続けた上で、アクション映画企画に切り替えた本作の脚本を制作して監督デビューを飾ることになったそうな。
本作の大ヒットののち、18年には「K.G.F: Chapter 1」を公開してやはり大ヒットさせている。
主人公アガスティヤを演じたのは、1981年カルナータカ州ベンガルール(別名バンガロール)生まれのスリームラリ(別名スリー・ムラリまたはムラリ)。
父親は映画プロデューサーのS・A・チンネ・ゴゥダ。兄は男優ヴィジャイ・ラーガヴェンドラで、親戚にも映画人が連なる映画一族出身。
03年のカンナダ語映画「Chandra Chakori」で映画&主演デビュー。翌04年の「Kanti」でカルナータカ州映画賞の主演男優賞を獲得するも、しばらくヒット作に恵まれずに、家族が経営する映画プロダクション"ソウバーギャ・ピクチャーズ"で働いていたりしていたそう。本作の大ヒットによって一躍トップスターの仲間入りを果たし、映画出演オファーが殺到。17年の「Mufti」では、国際南インド映画映画賞のカンナダ語映画批評家選出主演男優賞を受賞している。
最初の込み入った状況説明でラスボス風に登場するシヴァルドラが、20年後の本編ではただの強面老人と化し、ヒロインの脅威とはなっても主人公アガスティヤの脅威とはならず、個人を問題とせずギャング全てへの復讐に動き出すアガスティヤにとっての脅威が、同世代のギャング頭目バーラあたりになっていくのも、世代交代的な弱肉強食の世界観を強調してたり…すんのかねえ。アガスティヤとバーラとの奇妙な友情というか共鳴具合も所々のシーンで強調されてスンバラし。
無法地帯の無法っぷりを知らないヒロイン ニティヤーを通してのインドの混乱、無秩序を見せつけつつ、それを上回るインドの美しさ、エネルギッシュさ、伝統の厚みを見せつける様の手慣れさも見事。
史上初めての映画撮影になったというコーラーラ県コーラーラ金鉱地の、荒涼とした採掘地帯の風景が西部劇的な匂いも濃厚に漂わせてくれるなんかは、インド的景観の中に無国籍な雰囲気を加味させていて楽しいですわ。
挿入歌 Chanana Chanana
https://www.youtube.com/watch?v=nKGkeErRa6Y
挿入歌 Ugramm Veeram
https://www.youtube.com/watch?v=hpWksXyK7OQ
受賞歴
2015 Filmfare Award South カンナダ語映画女性プレイバックシンガー賞(アヌラーダー・バート / Chanana Chanana)
2015 SIIMA (South Indian International Movie Awards) カンナダ語映画プロデューサーデビュー賞(インクフィニット・ピクチャーズ)・監督デビュー賞
・Ugramm を一言で斬る!
「いつも通りの早口に加えて、英語字幕の変わるタイミングの早いこと早いこと…」
ログインしてコメントを確認・投稿する