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2020年09月07日11:30
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9月7日(月) #2094 不幸を嘆くより、不幸から学ぶ事�� 台風・大水編
おはようございます。木下藤吉郎です。
今から50年前の1970年(昭和45年)の今日、中央薬事審議会が、キノホルムが薬害スモンの原因である可能性を否定できない旨を示す答弁を発表しました。翌日、厚生省(現 厚生労働省)がこれを受けてキノホルムの製造販売停止及び使用停止を決定しました。
■薬害スモン（ＳＭＯＮ） | 日本の薬害・公害（Akimasa Net）
https:/
また、今から55年前の1965年(昭和40年)の今日は、芸能レポーターの駒井千佳子(こまい ちかこ)さんの生まれた日です。
■駒井千佳子 | KOZOクリエーターズ
http://
9月7日 月曜日
台風10号は各地に爪痕を残しながら北へ進み、今日にも朝鮮半島、中国東北部へと進む見通しになっています。
鹿児島県、熊本県、長崎県、佐賀県は台風の中でも最も荒れるとされる「中心のすぐ右側」が直撃した形になった為に、電柱が根こそぎになったり、屋根が剥がされたりといった暴風の被害が発生しました。長崎県の五島列島に至っては前に台風9号でもほぼ直撃のような形になっていた為、まさに「一難去ってまた一難」と言わざるを得ないでしょう。
ただ、先に台風9号が九州の西の海上を通過していた事で少しながら海水温が下がっていたのか、台風10号は当初予想されていた「猛烈な」勢力にまでは発達せず、「非常に強い」勢力で通っていきました。台風9号が無かったら、10号は本当に「猛烈な」勢力まで発達して、それこそ町一つが吹き飛ばされる勢いの甚大な被害になっていたかもしれません。
と、こんな書き方をしますとなんだか誤解を招きかねない恐れもありますが、私が言いたいのは、台風の接近を不幸だと嘆くのではなく、台風がもたらす被害から、どのように対策を取っておけば命だけでなく財産も守る事ができるのか、その糧とすべく学び取る必要があるように思うのです。
台風や夏場のゲリラ雷雨は、地球温暖化の影響でその規模が凶悪化しているという話があります。それはそれで重要なのですが、それら自体はなにも今に始まった事ではなく、昭和、大正、明治より遥か昔から起こってきた事実であり、台風の襲来や大水は巨大地震や津波と同じように「いずれ起こるもの」として扱われており、その証拠に甚大な自然災害については、後世に語り継ぐための施設が残されている所も少なくありません。
台風やゲリラ雷雨は、直撃するとその地域に被害をもたらしますが、一方でそれが全く無い夏というのは、からからに乾き切って砂漠のような状況となる事を意味しかねず、大規模な干魃(かんばつ)による農作物の全滅や飢饉(ききん)をもたらしかねません。現に、過去に台風が一個も接近、上陸しなかった年は、深刻な水不足に悩まされていたという事実もあるそうです。台風や前線による雨は、貴重な水資源なのです。
ところが、雨は降り過ぎる事も間々あるものです。その降り過ぎた雨を吸収して山やそのふもとの町などを守護してくれたのが山の木々、森林だったのですが、山を切り拓いて宅地開発をしたがために、木がなくなって雨水を吸い込む機能が麻痺し、その結果土砂崩れや地滑りの被害に見舞われてしまったケースが後を断ちません。これこそ、自然破壊による大きなしっぺ返しと捉え、開発の仕方を考え直す必要があると思いませんでしょうか？
今回はここで一旦締めますが、明日は大雨とは対極にあると言えましょう、日照りにおける利害とそこから学び取るべき問題について書いていきたいと思います。
今から50年前の1970年(昭和45年)の今日、中央薬事審議会が、キノホルムが薬害スモンの原因である可能性を否定できない旨を示す答弁を発表しました。翌日、厚生省(現 厚生労働省)がこれを受けてキノホルムの製造販売停止及び使用停止を決定しました。
■薬害スモン（ＳＭＯＮ） | 日本の薬害・公害（Akimasa Net）
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また、今から55年前の1965年(昭和40年)の今日は、芸能レポーターの駒井千佳子(こまい ちかこ)さんの生まれた日です。
■駒井千佳子 | KOZOクリエーターズ
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9月7日 月曜日
台風10号は各地に爪痕を残しながら北へ進み、今日にも朝鮮半島、中国東北部へと進む見通しになっています。
鹿児島県、熊本県、長崎県、佐賀県は台風の中でも最も荒れるとされる「中心のすぐ右側」が直撃した形になった為に、電柱が根こそぎになったり、屋根が剥がされたりといった暴風の被害が発生しました。長崎県の五島列島に至っては前に台風9号でもほぼ直撃のような形になっていた為、まさに「一難去ってまた一難」と言わざるを得ないでしょう。
ただ、先に台風9号が九州の西の海上を通過していた事で少しながら海水温が下がっていたのか、台風10号は当初予想されていた「猛烈な」勢力にまでは発達せず、「非常に強い」勢力で通っていきました。台風9号が無かったら、10号は本当に「猛烈な」勢力まで発達して、それこそ町一つが吹き飛ばされる勢いの甚大な被害になっていたかもしれません。
と、こんな書き方をしますとなんだか誤解を招きかねない恐れもありますが、私が言いたいのは、台風の接近を不幸だと嘆くのではなく、台風がもたらす被害から、どのように対策を取っておけば命だけでなく財産も守る事ができるのか、その糧とすべく学び取る必要があるように思うのです。
台風や夏場のゲリラ雷雨は、地球温暖化の影響でその規模が凶悪化しているという話があります。それはそれで重要なのですが、それら自体はなにも今に始まった事ではなく、昭和、大正、明治より遥か昔から起こってきた事実であり、台風の襲来や大水は巨大地震や津波と同じように「いずれ起こるもの」として扱われており、その証拠に甚大な自然災害については、後世に語り継ぐための施設が残されている所も少なくありません。
台風やゲリラ雷雨は、直撃するとその地域に被害をもたらしますが、一方でそれが全く無い夏というのは、からからに乾き切って砂漠のような状況となる事を意味しかねず、大規模な干魃(かんばつ)による農作物の全滅や飢饉(ききん)をもたらしかねません。現に、過去に台風が一個も接近、上陸しなかった年は、深刻な水不足に悩まされていたという事実もあるそうです。台風や前線による雨は、貴重な水資源なのです。
ところが、雨は降り過ぎる事も間々あるものです。その降り過ぎた雨を吸収して山やそのふもとの町などを守護してくれたのが山の木々、森林だったのですが、山を切り拓いて宅地開発をしたがために、木がなくなって雨水を吸い込む機能が麻痺し、その結果土砂崩れや地滑りの被害に見舞われてしまったケースが後を断ちません。これこそ、自然破壊による大きなしっぺ返しと捉え、開発の仕方を考え直す必要があると思いませんでしょうか？
今回はここで一旦締めますが、明日は大雨とは対極にあると言えましょう、日照りにおける利害とそこから学び取るべき問題について書いていきたいと思います。
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