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2019年06月19日11:49

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6月19日(水) #1863 いい判断、悪い判断

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から65年前の1954年(昭和29年)の今日、名古屋テレビ塔が落成しました(営業は翌20日から)。

■名古屋テレビ塔 / 全日本タワー協議会
https://www.japantowers.jp/nagoya_tv_tower/


また、1972年(昭和47年)の今日は、元プロ野球選手で、現在は野球解説者の和田一浩(わだ かずひろ)さんの生まれた日です。

■和田 一浩|アスリート・文化人・指導者|スポーツビズ
https://www.sports-biz.co.jp/athlete/index.cgi?actmode=AthleteDetail&id=61



























6月19日 水曜日

今週は、「いい○○、悪い○○」というテーマで、毎回○○の部分を変えながら更新してまいります。今回、○○の部分は昨日の夜発生した新潟・山形の地震の件も兼ねて「判断」を充てる事にしました。

きのうは枚方、高槻などで震度6弱を観測し、倒壊したブロック塀の下敷きになるなどで児童を含む6名が死亡した大阪北部地震(大阪府北部の地震)から1年の日でした。阪神・淡路大震災に比べると被害の規模が小さめであるものの、大阪府下において観測史上初めて震度6クラスの地震が公式に記録(※)された事になり、町の銭湯の煙突が無残に倒壊した様子は週刊誌で大々的に取り上げられ、忘れてはならない震災の一つと言えるように思います。
(※非公式のものでは阪神・淡路大震災の時に桃山台駅などの地震計で震度6〜7と推定される揺れが観測されている)

そんな日の夜10時22分頃、新潟県と山形県の境付近の沖(日本海)でマグニチュード6.7の強い地震が発生しました。一時、新潟県、山形県、石川県能登の沿岸に津波注意報も出され、2007年に発生した新潟県中越沖地震がフラッシュバックした方も少なくなかったのではと思います。

日本は、地震大国と呼ばれるようにいつどこで地震が発生しても不思議ではない国です。なにもここ数十年の間に始まった話ではなく、江戸時代よりも前の大昔から地震に関する記録は残されています。

またこれからは、梅雨末期の集中豪雨や、盛夏のゲリラ豪雨、台風襲来といった風水害の起こりやすい季節に移ってまいります。これもまた日本においては避けて通れないものです。

ところが、これらの事を知っていながら、メディアが必死に避難情報を出して呼びかけても、避難をしない国民が残念ながら圧倒的多数を占めているという現状があります(´-ω-`)

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その理由には、過去の経験から「このくらいなら何もしなくても大丈夫だろう」と思い込んでしまう事にあるそうです。これを心理学の言葉で「正常性バイアス」と呼ぶそうです。

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東日本大震災で津波接近の情報が出ても、ギリギリになるまで逃げなかった人は数知れずいますし、昨年の西日本豪雨(西日本大水害)では愛媛県に避難指示や避難勧告が出されても実際に避難したのは対象全世帯の1%にも満たなかったそうですから、開いた口がふさがりません。この理由に「正常性バイアス」が大きく関わっているだろうと言われているのです。

これは極端な例かもしれませんが、大昔にはモンゴルと中国を制圧して日本にも攻め込もうとした元(げん)が、偶然台風の襲来と重なった事で逃げ帰らざるを得なかったというエピソード(元寇)がありました。日本の戦争(第二次大戦)末期には神風特攻隊というとんでもない部隊が作られましたが、これは元寇の事実を利用して「もしものことがあれば日本には神風が吹く」という何の根拠もない妄想を国民(臣民)に植えつけたものと言われています。

しかし、大阪北部地震の震源がここ数十年の間には見たこともないような場所だった事、南海トラフ地震の警戒を必死に呼びかけていながら東日本大震災があれほどの被害になる事まで想定できなかった事から、自然災害に対しては公に呼びかけられている事以上の備えをしないといけないと言わざるを得ないでしょう。

ただ、だからと言って警戒し過ぎるのも取越苦労で身体に悪いだけです。やはり日頃からの防災・減災に関する学習や備えを万全にして、どっしりと構えている事が、いい判断を出せる鍵ではないでしょうか。(^-^)
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