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2019年02月18日09:53

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2月18日(月) #1783 暦の薀蓄

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から40年前の1979年の今日、サハラ砂漠で観測開始以来初の降雪が記録されました。ちなみにこの時は30分程度降ったのちすぐに止んで雪もすぐ溶けたそうですが、2016年12月に再び降雪を記録し、その際は雪が数日残る本格的な積雪となりました。

■サハラ砂漠で37年ぶりの「砂漠の雪」(積雪は観測史上初の可能性)。サウジアラビアでも雪が降り続く - 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー ※2016年12月の記事
https://earthreview.net/rare-snow-in-algeria-sahara-desert-and-saudi-arabia/


また、今から90年前の1929年(昭和4年の今日は、ジャーナリスト、写真家の田沼武能(たぬま たけよし)さんの生まれた日です。

■田沼武能(たぬま たけよし)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E7%94%B0%E6%B2%BC%E6%AD%A6%E8%83%BD-1090538























2月18日 月曜日

新しい一週間が始まりました。今週は二十四節気の「雨水(うすい)」を迎えるほか、明日から明後日ごろにかけて訪れる天気の崩れで「春一番」が吹く可能性があり、気温もそのあたりから一気に高くなると予想されています。もちろんこの先に寒の戻りがある事も考えられますが、季節が動いている事を実感する一週間になるのではないかと思えてなりません。

ところで、先日放送されました「チコちゃんに叱られる!」では、2月がなぜ28日までしかないのかという事が紹介されていましたが、同時にそれはなぜ他の月は31日や30日だったりするのか、なぜ1年は12ヶ月なのかという事の理由を説明する形にもなったのではないかと思います。

嘗て、暦の始まりは現在の3月1日が元日とされ、2月は年末でした。そして月の区切りは太陰暦と同じで月の満ち欠けを基に定めていました。

縁起を担ぐ傾向が強かった昔は、奇数を吉、偶数を凶を信じていたそうで、月の満ち欠けがおよそ30日で一周すると分かってくると、30では偶数で縁起が悪いので、31日の月と29日の月とに分け、年末である当時の2月は日付を調整する都合上、28日として、計355日で一年とされました。

戦乱の世の中で、1月や2月は奇襲に良しと考え、それまで年末の月だったこの2ヶ月は急遽年始の月に繰り上がりとなりました。そして、太陰暦では年を経るごとに季節と月とがずれていってしまうのを調整するためにおよそ2年に一度の割合で加えていた「うるう月」を戦時中は全く入れないでいたので、戦乱が落ち着いた時には季節と月の関係が大きく狂ってしまっていました。

そこで改めて暦の考え方を改める事になり、うるう月によって2年に一度日を増やさねばならないのであれば、はじめから一年にその増やさねばならない日を混ぜたほうがいいという考えが落ち着き、さらにその頃にはユリウス暦という現在の西暦とほぼ同じの1年=365日 の暦が正確である事が分かってきつつあったので、従来の暦に10日を加える事になり、これによって31日の月と30日の月とが発生する現在の暦とほぼ同じになりました。

しかしながら、2月だけはこの調整の時に全く日を加える事なく28日のままにされました。それは、2月が作られた当時に「次年度元日の一週間前」をテルミナリアの日という記念日に指定しており、2月の月末に日付を加えられるとテルミナリアの日が移動してしまい具合が悪かったのです。

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ですから、今でもヨーロッパでは閏年に2月に加えられる1日/閏日は、2月29日ではなく、2月24日に当たる日であるとする説が根強く残されているそうです。

しかしながら、結果として一年は365日の12ヶ月間であり、日数を7で割れば商が52で余りが1(閏年の2月を挟む場合は2)、月数の12は2、3、4のいずれでも割り切れる事になり、計算が非常に簡単なものになっています。

世の中、何が役に立つものか分からないものですね( ´_ゝ`)
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