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2019年10月21日20:15

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ヴィーナス&女神ツアー91 三本指の女神

茅野市尖石縄文考古館には
「土偶」とネーミングされた三本指の足が展示されていた。
(写真下:中央)

フォト

ネームプレートには「縄文時代中期(約5000〜4000年前)」のものとある。
それは水掻きのある水鳥の足を思い浮かべさせるもので、
漫画チックな足だった。
しかし、いざ水鳥の足と比較してみると、
「土偶」の足は両側の指が水掻きのように広がり、
指の間に狭いが水掻きに当たるものがあることから、
水鳥の足をイメージしてしまうことが判った。
しかし、「土偶」の3本の指の間にある膜は
「土偶」の指を補強するための措置であって、
描写したものではない可能性もある。
そして、鳥類の足は前向きの3本指の他に、
後に伸びる指が1本あって、実は4本指なのだ。
「土偶」の裏面は死角になっていて、
指があるかどうか、確認できなかったが、もし、無くても、
単に省略されているだけかもしれないので、
本来の指の数はこの「土偶」のからは特定できない。
そして「土偶」の指と違って鳥類の指には爪がある。
一方、「土偶」と鳥類の足の共通点は足に甲が無く、
足首の麓からすぐに指が別かれていることだ。
この足から「土偶」の正体を推測してみると、
水鳥も水掻きを持たない鳥類もあり得るが、
そもそも、人類以外の土偶というものを観たことがない。
しかし、調べてみると、水鳥やイノシシなどの
土製品が存在することが判った(写真左)。
動物の場合は「土偶」とは呼ばないようだが、
(写真左)はガチョウだと思われるが、飛翔中なので、
脚は省略されている。
学芸員が「土偶」と銘打っているからには
人形(ひとがた)を想定しているのだろうが、
共に足先が露出していない縄文のヴィーナスや
仮面の女神の足である可能性はあるのだろうか。
縄文のヴィーナスや仮面の女神の別名である可能性のあるイナンナは
様々な像が存在するが、その中でバビロニアのイシュタルは
上記写真のように3本指である。
しかも、鳥類のような翼を持っており、
足と翼だけは鳥類そのものなのだ。

茅野市尖石縄文考古館の展示されている土器に見られる神像は少なく、
目についたものは塩之目遺跡から出土した
口縁が四方に尖った深鉢の把手だった(写真中)。

フォト

この深鉢は外面全体に縦に太い袋状突起が設けられており、
頸部が大きくくびれており、口縁部と胴部に渡す橋のように
幅の広い把手が取り付けてあるのだが、その把手が神像となっているのだ。
この神像の頭部は双眼が渦巻で造形された双輪面となっており、
両腕両脚も渦巻で表現されている(写真右)。
いかにも水神を思わせるもので、
この深鉢は水を保存する用途の鉢だったのかもしれない。
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