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2019年10月15日20:22

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ヴィーナス&女神ツアー87 狐目のヴィーナス

現在は日本電産サンキョー茅野事務所(棚畑遺跡)の社屋となっている
場所で出土した縄文のヴィーナスも
現在は仮面の女神の展示されている、茅野市尖石縄文考古館の中の1室に、
やはり単独のガラスケースの中に収められている。

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縄文のヴィーナス像=約5,000年前に制作
   仮面の女神像=約4,000年前に制作

縄文のヴィーナス像は仮面の女神像より、
約1,500〜1,000年前に制作された土偶であり、
デザイン的にも素晴らしい出来の仮面の女神像と比較すると
プリミティブな印象である。
それは、仮面の女神像が着衣像であるのに対して、縄文のヴィーナスは
人為的なもので身につけているのは帽子(ヘルメット?)のみで、
基本的にヌード像であることが大きな要素となっている。
そして、縄文のヴィーナス像の立体的な造形の前面はともかく、
背面は首からお尻までが不自然に平面的で、
簡略化された印象が強いのだ。

側面から見た縄文のヴィーナス像は下半身のフォルムが
大きな頭部を持つ像が倒れにくくすることに
大きく影響を受けた造形であることがより鮮明になっている(写真左)。
縄文のヴィーナス像で最も特徴のあるのはヘルメット風の帽子だが、
縄文のヴィーナス像とフォルムに共通点のある
アッカドのイシュタル像(イナンナ像:写真中)を見ても
頭には頭巾を二枚重ねているか、
帽子の上に頭巾を被っているようにしか見えず、
縄文のヴィーナス像のようなヘルメット風の帽子には見えない。

次に目を惹くのは、縄文のヴィーナスの顔だ。
つり上がった目のイメージは朝鮮民族の特徴で、
渡来人を思わせるものだが、
縄文時代前期の朝鮮半島には
渡来してくるべき朝鮮民族そのものが存在していなかった。
遡っても原三国時代の始まった紀元前108年までだ。
縄文のヴィーナスの顔の特徴は、側面から見ると分かるように、
頭部が人類や猿人のような縦長ではなく、鼻が著しく前に突き出ており、
奥に長い形をしていることだ。
こうした奥に長い頭蓋骨を持っている生物で、イメージの近いものは
さまざまな爬虫類、小型のサンショウウオや草食性恐竜などだが、
それらの横顔の写真を見まくったところ、
ウミガメ(爬虫類)が最もイメージが近かった(写真右・上)。
ただ、手塚治虫の描いたキャラクター、
鷹群博士(写真右・下)にも似ており、
縄文のヴィーナスを制作した縄文人固有の創作した
キャラクターである可能性もある。
しかし、縄文のヴィーナスの顔は縄文のヴィーナス特有のものではなく、
下記写真群の中の上段右端の例にあるように、
「人面把手付土器」と呼ばれる
多くの縄文土器で見られるキャラクターであり、

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縄文のヴィーナス製作者による特定のキャラクターではないと見られる。
そして、その狐目と鼻先の突き出たキャラクターは
縄文のヴィーナスと相似のフォルムを持つアッカドのイシュタルの別名
イナンナの各種の像や法隆寺に存在する、
入滅する仏陀を取り囲むサムライ像と相似なところがあるのだ。
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