NF/Research.10

あなたは大人になってからこれまで見てきた世界を丁寧に主張するようになった
でも私には丁寧に主張しているとは思えなかった
しかし私はあなたの主張に対して静かにしています
でも私は自分の部屋の中ででゃ頭を大きく上下に振って過ごしているだろうけどね
それはそれでしょ？
あなたは素直に自分の人生を誇張する
しかし私の好きなパーティーでは相応しくはない曲が多い
でもそれは過小評価ではない
これからあなたが大人になっていく時の魔法です
私には何人かの大人たちが机の上にナンバープレートを置いている様子が視えてきました
しかし私はその様子の中にはあなたが含まれていないので残念に思っています
あなたはこの後に登場するのでしょうか？
それともあなたはこのオークションも仕組まれたミッションであることを知っているの？
私はあなたの手を静かに握りしめながら祈ります
あなたの悪夢はもうこれ以上視ることがなくなりますように
あなたは数える程度の黒色の風船をあちこちに束ねて置いていく
私はあなたに素直に答えることができるかな？
「なんて悪趣味なの？私はそこまで悪趣味ではないですよ。」
それからあなたは私の額に手を当てて答える
「君はサイコパスなんだろ？リサーチ１０」
私は死後硬直のように冷え切った体をもう一度暖めなおしあなたに答えることができるだろうか
「あなたは私を知っているようでまだ何も知らないでしょ？」
私はあなたと悪夢の中で知り合った気分になって再び自分の定位置に戻っていくだけ
あなたは私の手紙を読んでこう答えるだろう
「彼女はやっぱり悪趣味だ」と
そして彼は黒色の風船を私の定位置に置いて去っていくだろう
私は彼のためにクッキーすら焼いてあげることもできなかったのだから