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2020年04月06日19:59

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映画 人生の大半が無駄である

あらすじ
 30歳にして出戻りした娘が虐待をし続けた父親と2人暮らしをすることになった。周囲は「虐待ではなく保護だ」というが、納得のいかない娘は父親との生活を嫌がる。ある日、「ホームビデオを見直さないか?」と父親に誘われる。彼の娘は一緒にホームビデオを見ることにしたが、自分には過去の記憶が全くと言ってないことに気がついていく。そして彼女は自分が昔からコミュニケーション能力の低い子どもだったことに気がついていくのだった。 自分自身を疑い、父親を疑う彼女は幻聴と妄想に悩まされながら不安障害を患っていった。そしてある日、彼女は父親を暗殺しようと計画し始めるが、なかなか思い通りには行かず、自分が大人になれない原因を自分自身のせいだと認めることが当たり前になりつつあった。しかし過去の記憶が虐待の日々だったことが鮮明になってくると、彼女はやはり父親を殺すことが一番のストレス解消になると思い込むようになっていく。
 そして事件は起こった。
 毎日カップラーメンを与えられ、毎日が同じような幻聴と妄想による不眠によって、彼女の精神状態は悪化していき、食事中に陶器の皿を父親にぶつけてしまったのだった。
 彼女の父親は警察に通報し、現行犯で逮捕されると思いきや精神病院の隔離病棟に搬送され、彼女の怒りは再沸騰していった。「裁判になれば逆転裁判だ」と主張し、自分がサイコパスもしくはソシオパスの傾向が高いことを主張する予定でいたのに、彼女の計画は失敗に終わってしまったのだった。彼女は担当医に対して「自分の父親は別に存在する」と主張し、DNA鑑定を依頼するものの病院側はそれを否定してしまった。彼女は「精神科医を信じたくない」と主張し、隔離病棟内で暴れ続けてしまったのだった。
 彼女の父親は毎日のように病院に見舞いに来るのだが、彼女は心を閉ざしたままだった。しかし彼らの面会を見ていた別の患者が「親子らしい会話ではない」と彼らに忠告したことで、彼女は「良き理解者」を得ることに成功し、治療に専念するようになっていった。
 しかし彼らの会話は「親子らしくない状態」が続いていったのだった。
 彼女は新しい家庭を持つことで父親との時間を短縮させられるかもしれないとも思ったが、新しい家庭を持つことで自分のストレスが増える可能性も高いと思い、父親からのお見合い話にも消極的な状態だった。彼女は現実逃避をするわけではなく、自分の今後の生計のためにSNSを頻繁に使いたいのだが、精神病院の中ではスマートフォンなどの電子機器の持ち込みは不可能だったため、彼女は再び治療に専念するのだった。
 彼女には成功例が存在しないのだった。
 彼女は自分の家族や親族を妬むこともしない、いわば「諦めた人生」を選択しようとしていたのだった。彼女の脳内には黒板のような板が存在し、そこには浮かび上がるかのように文字が並んで行った。時には哲学書の一文のような文字だった。
 彼女は「諦めた人生=人生の大半が無駄である」という答えにたどり着くと満足していった。
 3か月も経たないうちに彼女は退院することができるまで病状は軽減され、彼女は退院後ドラッグやお酒ではなくタバコを吸うことにした。それはタバコは1日5本までという自分のルールで生きる選択をしたのだ。
 彼女は精神科医にSNSを見せることを決意する。なぜなら彼女は精神科医に対して自分のアイデンティティを公開することで、自分のストレスを軽減し、前進することを選んだからだったが、他の目標は全く見当たらなかったからである。 
 彼女は過去に出会った脳科学者と連絡を取りたがるようになるが、スマートフォンを持っていない彼女は立ち往生していった。自分の持ち物を大事にすることができなかったのは、自分の健康管理を怠った自分自身に問題があることに気がついた彼女は虐待をし続けてきた父親を許し、"ゴマをする"ことで、時間に余裕のある人生を選択するのだった。右と左に別れた道には前進と後退もあることに気がつくのだった。彼女は急ブレーキを踏んで、ガス欠になった車だと解釈することで、自分自身の人生をやり直すのではなく、自立する決意をするのだった。
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