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2022年05月02日11:21

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中国共産党「百年の孤独」 「ヨーロッパ的普遍主義」から「普遍的普遍主義」への道>?<中国は急成長している。 そして、中国国民の生活レベルを米国と同じ程度にはしたい、それができなくても、>

少なくとも、日本のレベル以上には持っていきたい、という願いがある。
問題は、それを許すほどの資源が地球上にはなくて、永遠に満たされないのでしょう。<地球外宇宙にはほとんど無限にある。問題は距離だろう<<


中国共産党「百年の孤独」 「ヨーロッパ的普遍主義」から「普遍的普遍主義」への道
2021/7/10(土) 9:12配信

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Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE
 今から100年前の1921年7月。中国共産党は上海で第1回の党大会を開いて創立されました。今年7月1日には、創設100年を祝う大規模な祝賀式典が開かれ、習近平国家主席が党のもとで中国が発展してきたことを強くアピールしたようです。

 報道を見る限り、磐石と思える習近平体制ですが、建築家で、文化論に関する多数の著書で知られる名古屋工業大学名誉教授・若山滋氏は「焦りが見えているとも思える。対中包囲網は想定外だったのでは」と指摘した上で、「包囲する側の舵取りが重要」と言います。若山氏が独自の文化力学的視点から論じます。

孤立の影
中国共産党の創設100周年式典で演説する習近平主席(写真:ロイター/アフロ)

「北朝鮮のようだ」

 中国共産党の創設100周年式典の報道映像にそう思った人も多いだろう。天安門広場には7万人を超える党員らが集まり、よく北朝鮮が行うマスゲームのような光景が展開された。マスゲームとは人間の大集団(マス)が一つの指揮系統に従って行う演技であり、国家統一性の誇示として、近年は社会主義国で行われるのが常であった。しかしベルリンの壁崩壊以後は、北朝鮮の専売特許のようになっていたので、今回の式典に北朝鮮を思い浮かべ、中国が社会主義国であることを再認識させられた人も少なくないだろう。

 習近平主席は、毛沢東を彷彿させる人民服(中国では中山服と呼ぶが中山は孫文をさす)で登場した。専門家は、権力が習近平主席に集中して個人崇拝が復活することを意味するという。毛沢東に並ぶ意識だという人もいるし、超える意識だという人もいる。

 しかしそこには習近平体制の焦りが見えているとも思える。このところ展開されている対中包囲体制は想定外だったのではないか。国内も万全ではないようだ。人民にも、党内にも、習体制に対する不満がくすぶっているという専門家もいる。ただ、今のところ習主席は軍をほぼ完全に掌握しているようだし、また人民のあいだにナショナリズムが広がっているのも事実だろう。万一仮に、中国が北朝鮮のような道を歩むとすれば、それは危険な孤立への道である。

 つまり包囲する側の舵取りも重要なのだ。かつての日本やドイツがそうであったように、国際的な締めつけが、かえってその国の内部の結束を強くする可能性がある。長期化する「対中包囲時代」には、軍事的圧力だけでなく、文化論的長期戦略を考える必要があると思われる。

 中国共産党創設100周年式典での習近平主席と参加者たちの表情には「孤影」が感じられた。

次ページは:頭脳は共産主義・胃袋は資本主義

「白い猫でも黒い猫でもネズミをとるのがいい猫だ」

 中国に古くからあることわざだが、改革開放路線をすすめたトウ小平の言葉として知られている。法律や道徳(思想)よりも実利だということで、共産主義の国でこんなことをいえるのはすごい政治家だと、ある種畏敬の念を抱かされた。そしてその言葉のとおり、その後中国は資本主義国以上に資本主義的な経済発展の道を爆進してきたのである。

 ただ、今回の共産党の式典とそれに合わせてオープンした博物館で強調されているのはその逆、つまり毛沢東時代の共産主義精神の復活である。トウ小平的な改革開放路線によって蔓延した官僚の腐敗を一掃するためだというが、経済発展の道を捨てる選択肢はないので、頭脳は共産主義、胃袋は資本主義という、あえて矛盾する道を歩むことになる。このグローバルな時代に、果たしてそんなことが可能だろうか。国際社会がそれを許すだろうか。赤い猫だけで十分なネズミがとれるだろうか。

既得権としての対中包囲網
 しかしその中国を包囲する側の正義は万全であろうか。前回は「対中包囲時代」が長引くという前提の上で中国の変化の可能性を考察したが、ここではその包囲網を形成する国家の歴史について少し考えてみたい。

 対中包囲網を形成するのは、日本、アメリカ、オーストラリア、インドに加えて、イギリス、フランス、ドイツなどである。インドを別にすれば、いわゆる西側諸国であり、かつての「列強」である。いわば16世紀以来の近代文明(近代の始まりを16世紀とする考え方については以前掲載の記事で述べている)の先進国側であり、古代地中海から西欧へと発展したメジャーな文明の側である。植民地主義以来、多かれ少なかれ他国を支配し、権益を享受してきた国家群であって、その既得権はまだ温存され、世界の現状維持勢力(ステイタスクオパワー)を形成しているのだ。日本がある時点でこの流れに乗ったことは6月26日掲載の「『米ソ冷戦』の次は『対中包囲』の時代に」の記事の中で書いたとおりである。

 その西欧文明を中心とする「既得権益現状維持勢力」に、これまで挑戦した勢力を見れば、ドイツは西欧文明内部からの挑戦者であり、日本は西欧文明新参の挑戦者であり、旧ソ連は西欧文明に近い東欧文明からの挑戦者であり、イスラムはヨーロッパの外部だが地中海文明圏内の挑戦者であり、中国は完全に異なる文明からの挑戦者である。そしてこれまでのところ歴史は、現状維持勢力が簡単には破綻しないことを示している。

次ページは:ヨーロッパ的普遍主義

  イマニュエル・ウォーラーステインの「世界システム」という考え方についてはこれまでも述べてきた。『近代世界システム』は4巻にわたる大書で、オランダやイギリスなど経済的覇権国家の歴史が詳述されているので読むのも大変だが、『ヨーロッパ的普遍主義−近代世界システムにおける構造的暴力と権力の修辞学』(イマニュエル・ウォーラーステイン 山下範久訳 明石書店)は比較的読みやすい。

 彼はその中で、過去五百年にわたって、権力を有するものがその状態を維持できるようにするための決定的な概念は次の三つであったと述べている。

「〔第一に〕普遍的価値を奉じていると信じている者が、野蛮に対して干渉する権利、〔第二に〕オリエンタリズムの本質主義的個別主義、そして〔第三に〕科学的普遍主義」

 第一の概念についてはラス・カサス神父の『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(岩波文庫)を下敷きに、第二の概念についてはエドワード・サイードの『オリエンタリズム』(平凡社ライブラリー)を下敷きに論じている。前者は、ヨーロッパからの征服者(ここではスペイン人)がいかに残虐に植民地の先住民を殺し搾取し酷使したかが克明に記録されたもので、16世紀以後の国際関係を論じる者には必読の書であると思われる。後者は、オリエント(東洋)に関する西欧からの学問的研究には伝統的偏見が積み重なっていることを論じて話題となった。

 ウォーラーステインはこうした歴史的著作をベースに、野蛮に対する干渉の権利、西欧からの東洋学における伝統的偏見、現在の科学的普遍主義、という三つの概念すべてにヨーロッパ的普遍主義が伏在しているとし、それを乗り越えて「普遍的普遍主義」に達する必要性を主張する。

 その方法について明確なビジョンが示されているわけではない。また、いかに批判的であるにせよ、ウォーラーステイン自身が西欧中心の歴史観を免れていないという指摘もある。

 しかし、現在顕在化している中国の挑戦に対して、こういった歴史研究を一顧だにせず、やみくもに押さえつけようとするならば、それはまさに偏った西欧主義のタコツボに嵌っていると批判されても仕方がないだろう。地理的な意味で西欧に属さない日本人ならなおさらのことだ。

次ページは:三つの分野を分離


日本には諸葛亮のような人物が見当たらない(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

 「対中包囲網」とはいえ、経済関係はきわめて活発である。包囲網の中心であるアメリカも、また日本も、ヨーロッパ諸国も、中国との貿易額が減少する兆しはない。安全保障と次世代情報通信にかかわる機微な技術は別として、政治(軍事)と経済は別であるという考え方が、両陣営にあるようだ。そしてこれに文化を加えるべきというのが僕の考えである。

 これまでとは異なり、現代の紛争はその様態が多様化している。全面的な軍事衝突は相互の被害が大きすぎるのでまず起こりにくい。冷戦時代と同様、局地戦、代理戦は考えられるが、現代はそれに加えてサイバー戦争、経済戦争、技術戦争、プロパガンダとしての文化戦争などが絡んでいる。とはいえ相手が中国となるとどの国も経済封鎖は難しく、加えて日本は中国との文化的な関係が歴史的に深い。むしろ政治(軍事)・経済・文化(人心)の三つを分離することを考えた方がいい。

 諸葛亮孔明が劉備玄徳に提案した「天下三分の計」ではないが、長期化する「対中包囲時代」にはそういった長期的な戦略が必要だ。日本は、政治(軍事)は現在のところアメリカとの同盟を重視する、経済は全方位で活性化する、文化(人心)はグローバル化を進めつつ独自の道を行く、というのが僕の考えである。

 残念ながら、今の日本には諸葛亮のような人物が見当たらない。

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最終更新:2021/7/10(土) 9:12
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ー
https://news.yahoo.co.jp/articles/199c33e2d7fb5208bc68dcd9e700b9e803dbe401?page=4

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god***** | 2021/7/10(土) 10:52
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>>日本は中国との文化的な関係が歴史的に深い。むしろ政治(軍事)・経済・文化(人心)の三つを分離することを考えた方がいい。

古代中世の日本文化への中国の影響は甚大で、その由来の理解は重要です。しかし、今は世界のあらゆる情報がネット経由で瞬時に入る時代。過去の影響に左右され中国文化を特殊視する必要はないと思います。

日本での中国の影響は経済分野が特に重要ですが、経済と政治を分けると対処法はかえって難しくなるでしょう。日本は政治三流、経済一流で政経分離が原則ですが、中国は一切を共産党が指導。経済の方向性のみならず企業の生存・淘汰も共産党の意向次第。政治が経済を支配する国だからです。

「中国」は大陸だけではなく、華僑を含め膨大な出国者が世界各地で拠点を持ち、情報戦略や経済収奪を進めています。「対中包囲」が進めば進むほど、中国側の「里応外合」も進行。それを抑制しないと「包囲」も崩れます。

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常識人その壱 | 2021/7/12(月) 11:17
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中国は急成長している。
そして、中国国民の生活レベルを米国と同じ程度にはしたい、それができなくても、少なくとも、日本のレベル以上には持っていきたい、という願いがある。
問題は、それを許すほどの資源が地球上にはなくて、永遠に満たされないのでしょう。
それは当然の願いでしょうけど、米国あるいは日本との軋轢は続くのでしょう。
良い競い合いの動的平衡状態でしかありえないのでしょう。

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tom***** | 2021/7/11(日) 21:41
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「西欧型普遍主義」を掲げて他国に「軍事介入」を繰り返した米国はアフガニスタンからも「結局」NATO軍と全面撤退する。20年かけてアフガニスタンの国土を破壊しただけ。イラク戦争もシリア内戦への「介入」も同様に「米軍事産業」が最新兵器を世界で売り込むための「性能試験」に各国の国土、国民を利用し尽くして米軍は「撤退」。西欧型普遍主義に対抗して「普遍的普遍主義」というが様々な歴史的背景で「今がある」各国には「個別の」国の在り方がある。経済行為に関しても国民性による「個別」のスタイルがあり、政治制度も大統領制に議院内閣制に立憲君主制に・・国柄もあって「色々」あってよいはず。「普遍主義」の名のもとに西欧の「大国」が他国に「押し付けてよい」制度などない。中国の「共産党独裁」政治も今回のコロナ感染症対応や「社会主義市場経済政策」が実現した経済成長は評価すべき。中国を変えるのは人民から市民に成熟した中国人。

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kyc***** | 2021/7/10(土) 17:52
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中国大陸の勢力は典型的ランドパワーで海に出ると溺れる。
米国を含め、世界は領土を確定してシーパワー的通商に移行している。所謂先進国は元来又は既にシーパワーの勢力。
世界はランドパワーの理屈を海に持ち込むなと言っている。
そういう普遍性で見るべき案件。
いずれにせよ日本は天安門事件の時にまだこの認識が甘く、痛恨のポカをやってしまった。その結果が今だ。リカバリーをしなくてはならないだろう。

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fas***** | 2021/7/10(土) 9:49
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「ヨーロッパ的普遍主義」

言いたい事は理解できるが、世界的に見てアフリカであろうがどこであろうが、ヨーロッパ諸国のような生活がしたいと考える人が多いと思います。中国のような生活がしたいと考える人って結局少数。独裁国家は中国のような政治体制を望むだろうが。

文化は違えど、ヨーロッパ式幸福の方がベストと考えるから、政治的に独裁と言われる国家でも一応選挙は存在しているし、大統領や首相という役職がある。
あのロシアでさえ、プーチン大統領独裁と言いつつも、大統領制で議会も存在する。

とするならば、ヨーロッパだけの普遍主義ではない。

そもそも、中国の方が、軍事的圧力で侵略を続けていることを考えると、「中国帝国的全体主義」と言えそうだ。

※「欧米日は過去に植民地支配をしていたから言う資格はない」という幼稚な反論はしないでください。これまで4人論破させてもらってますが、めんどくさいので。

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木蓮若葉 | 2021/7/10(土) 13:39
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焦っているのは、中国の崩壊を望む人では?
ドイツの調査によると、中国人は主要国の中で一番余裕のある国だ。どの問題についても、高い関心(心配)を示していない。やや心配性なのは、米国との関係だけだ。それでも高い数値ではない。興味深いのは、日本人の危機感がかつてないほど高まっていることだ。中国問題だけでなく、環境、パンデミックなどほかの問題ついてもだ。
承知の通り、日本人が中国人に対する好感度は近年かなり下がっている。しかし、中国人が日本人に対する好感度は横ばいで、やや上昇気味だ。これも余裕さの現れでは?余裕のある人こそ相手のいいところを見出せる。
付け加えておこう。アメリカが2万億ドル、20年の時間、2000人の米軍戦死者をアフガンに投じても、アフガンを掌握することができなかった。アフガンの現政権もタリバンも中国と良好な関係を維持している。この事実を前にして、孤独なのは果たしてどっちかね。

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dab***** | 2021/7/10(土) 10:44
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「欧州普遍主義」に語弊あり。欧州を中心にして発展してきた理念こそが、現代社会の根幹となっている。オリエンタリズムね。。サイード氏は、西洋の今の中国に対する応酬/抵抗の根底にあるものを指してはいない。西洋と東洋のGAPは、全世界と中共のGAPとは違う。そもそも、中共には、もはやよって立つべき哲学さえもない。自律的制御さえも不確かな専制システムがあるだけ。100周年スピーチでも、矢鱈に、国家(中共)/党/人民/対抗勢力に言及したが、そこには、世界に通じ、未来の道筋となりうるコスモポリタンな政治経済社会的主張は一つもなかった。ひたすら党支配の正当性を述べていただけ。この先、国家/人民/世界をどうしたいのかに一切触れることはできなかった。普通、斯かる記念行事では、次なるVISIONに触れるのが常だろう。それができないことを完全に露呈したお粗末な記念行事。これ、哲学の不在に帰すると思う。

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oks***** | 2021/7/10(土) 10:48
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世界地図を見て、ユーラシア大陸にある東側の中国と西側の欧州、面積が大体同じだが、中国は「大一統」の多民族国家、欧州はばらばらに分かれた数十ヶ小国、その背後にある文化・文明が違うことは近代になってからなんかの「主義」で説明できるものではないと思われる。

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icc***** | 2021/7/10(土) 9:59
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いつも思うんだが、普通人民服でそこまで思うか?
毛沢東云々言ってるけど、四十年引き戻せばそれが一般的な正装だった。トウ小平もよく着てたし江沢民や胡錦濤も着たことはある。
どこの専門家だか知らんが、もそういう思い込みだけではなく,確たる証拠をもって推測してもらいたいものだ。

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ber***** | 2021/7/10(土) 9:45
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中国の人権問題や台湾、尖閣に触れていないのは問題だ。

特に人権は「普遍的普遍主義」であり、看過することは出来ない。
ソビエト連邦は70年持たず、中華人民共和国も70年を超えて問題が噴出している。
中国が人権弾圧と国境侵犯を続ける限り、中国包囲網の手を緩めてはならないと思う。

返信1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ー
https://news.yahoo.co.jp/articles/199c33e2d7fb5208bc68dcd9e700b9e803dbe401/comments
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