7 死後のケア
遺体は,体外へ体液が漏れないように処置し,全体を覆う非透過性納体袋に収容・密封す
ることが望ましい.これにより,遺体からの感染リスクはきわめて小さくなる.直接的なケ
アを行う人は,サージカルマスク,手袋,長袖ガウン,フェイスシールド(またはゴーグル)
などの個人防護具を着用する.納体袋の表面は,60%以上のアルコール,あるいは0.05% の
次亜塩素酸ナトリウムで清拭消毒を行い,医療施設内で納棺後に搬送することが望ましい.納
棺後は特別な感染対策は必要としない.故人の尊厳に十分配慮しながら,それぞれの場面で
適切な感染対策を実施することが重要である(表6- 3).
なお,適切に感染対策を行いながら,病室で別れの時間を設けることもできる.
6 院内感染対策
表6-3 個別の場面における主な関係者
8 職員の健康管理
患者の診療ケアにあたった医療従事者の健康管理は重要である.業務を終えた後は,14 日
間の体調管理(1 日2 回の体温測定や咳・咽頭痛などの有無の確認)を行い,体調に変化があっ
た場合は,すみやかに感染管理担当者に報告する体制を作っておく.
なお,適切に個人防護具を着用していた場合は,濃厚接触者に該当せず,就業を控える必要
はない.
表6-3 個別の場面における主な関係者
遺族など 医療従事者 遺体などを取り扱う事業者 火葬場従業者
臨終後の対応(遺族などへの対応) ● ●
エンゼルケア(死後処置) ●
非透過性納体袋への収容・消毒 ●
納棺 ● ●
遺体搬送 ● ●
通夜,葬儀 ● ●
火葬 ● ● ●
拾骨 ● ●
*葬儀,火葬などに立ち会う遺族などに濃厚接触者に該当する人がいる場合は,名前,症状の有無,
PCR 検査実施の有無とその結果について確認する.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1b5ba7fbf6871a67d24952427bcf53887bd4546?page=2
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