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2020年04月10日11:15

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わがいのち いきとしいける ものたちの 死がありてこそ なんたるち〜や

生物起源説の中でも、現在最も支持されているのは「ケロジェン根源説」です。「ケロジェン」とは、堆積岩中に存在する不溶性の(有機溶媒に溶けない)固体有機物のことを指し、生物の遺骸が海底や湖底に堆積した後、ケロジェンを経て石油になったというのがケロジェン根源説



石油のなりたち

現代人の生活に欠かすことのできない石油。それでは、石油はいったいどのようにしてできたのでしょうか?

石油の成因については、昔から様々な説が唱えられてきましたが、現在も正確なところはわかっていません。これらの説は、「生物起源説(有機成因説)」と「非生物起源説(無機成因説)」の2つに大別されますが、今日では「生物起源説」が主流となっています。


生物起源説

生物起源説は、石油が大昔の生物の遺骸から作られたとする説です。石油の中にはポルフィリン系化合物(ヘモグロビンやクロロフィルなどが持っている環状構造)のような生物由来と考えられる成分が含まれており、生物起源説を支持する有力な証拠とされています。


【図1】生物起源説



生物起源説の中でも、現在最も支持されているのは「ケロジェン根源説」です。「ケロジェン」とは、堆積岩中に存在する不溶性の(有機溶媒に溶けない)固体有機物のことを指し、生物の遺骸が海底や湖底に堆積した後、ケロジェンを経て石油になったというのがケロジェン根源説です。以下、ケロジェン根源説に従って石油の生成を見ていきましょう。

地表面が沈降して海や湖ができると、そこには水中に生息する生物や陸上から運ばれてきた生物の遺骸、泥や砂などが堆積します。生体を構成する炭水化物、タンパク質、脂質、リグニンなどの高分子物質は、生物の遺骸が堆積していく過程で、分解、重縮合、還元、環化などの反応によってケロジェンとなります。この過程は、主に微生物の作用によって行われると考えられています。埋没が進んで深度が深くなると、ケロジェンは地熱の影響を受けるようになります。地下の温度は深度とともに上昇し、100m下がるごとに約3℃上昇します。地下深くに埋没したケロジェンは、長い年月の間に地熱によって熱分解され、その過程で石油が生成されるようになります。

なお、石油の素となった生物は、主に海洋性プランクトンや藻類だと考えられています。


非生物起源説(無機成因説)

一方、非生物起源説では、生物の遺骸ではなく地球内部に存在する物質に石油の起源を求めています。石油の起源物質は、地球創生時に、地球の材料となった小惑星から持ち込まれて地球深部に蓄えられており、今も地球深部で石油の生成が続いているとしています。周期表で有名なロシアの化学者メンデレーエフ(1834〜1907)は、非生物起源説を主張していました。


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石油?原油?重油?軽油?灯油?オイル?

テレビやニュース、新聞などのメディアでタンカー事故による海上汚染が取り上げられた際、「石油の流出」、「重油の流出」、「オイルの流出」など様々な呼び方がされているのを聞いたことは無いでしょうか?石油、重油、原油、オイルなどの言葉は、少々曖昧な感じで日常使われているようです。ここでは簡単に、それらの違いに触れてみたいと思います。


石油

昔の生物の遺骸が地層の中で長い年月堆積され、エネルギー資源として利用できるようになったものを「化石燃料」と呼びます。化石燃料は、その状態によって三つに分けることができます。
化石燃料├ 気体 → 天然ガス├ 固体 → 石炭└ 液体 → 石油
上記のように、化石燃料の中で液体状のものを「石油」と呼びます。

また、これとは別に、石油を原料としてできた製品全般を「石油」と呼ぶことも多いようです。ストーブの燃料である「灯油」のことを「石油」と呼んだりするのはこのよい例でしょう。

つまり「石油」というのは、液体状の化石燃料である「石油」と、それを材料とした製品全般を示す、意味の幅のかなり用語ということになります。


原油

油田からとったばかりの石油のことを、特に原油と呼びます。原油の特徴は、土から採取したばかりなので様々な種類の有機化合物が含まれていることと、組成にかなりのむらがあり不純物の割合も高く、このままでは製品として使いにくいことです。


ガソリン、灯油、軽油、中油、重油、タール、アスファルト

原油を精製すると様々な石油製品ができます。これらを「蒸発のし易さ」ごとに並べると下記のようになります。


ガソリン - 灯油 - 軽油 - 中油 - 重油 - タール - アスファルト

蒸発し易くサラサラしている

蒸発しにくくベトベトしている


オイル

燃料用の油、機械に差す油、調理用の油、油絵の具などを指します。本Webサイトに出てくる場合は石油のことを指します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://www.nite.go.jp/nbrc/industry/other/bioreme2009/knowledge/oil/oil_1.html


1984年、カナダのオイルサンド開発

2011.12.27

カナダ西部を流れるアサバスカ川沿いのオイルサンド鉱山(1984年撮影の衛星写真)。カナダのオイルサンド産業はここから始まった。アルバータ州北部の極寒地域フォート・マクマレイでサンコー・エナジー社が操業を始めたのは1967年。開山当日、アーネスト・マニング州首相は北アメリカにとって記念すべき日と高らかに宣言、「カナダが建国100周年を迎えた今年最大の出来事」とコメントした。

Image courtesy Robert Simmon, NASA/Landsat/USGS
 カナダ西部を流れるアサバスカ川沿いのオイルサンド鉱山(1984年撮影の衛星写真)。カナダのオイルサンド産業はここから始まった。 アルバータ州北部の極寒地域フォート・マクマレイでサンコー・エナジー社が操業を始めたのは1967年。開山当日、アーネスト・マニング州首相は北アメリカにとって記念すべき日と高らかに宣言、「カナダが建国100周年を迎えた今年最大の出来事」とコメントした。

 カナダのオイルサンド(タールサンド)の原油埋蔵量は世界最大級と言われている。しかし、この特殊な地質から資源を抽出するのは、経済的にも環境的にもコストが高い。太古の昔に砂、粘土、水分が混ざって形成されたオイルサンドから、濃密で粘性の高い油分(ビチューメン)を抽出するには、大量の労働力、エネルギー、水を投入しなければならない。実際、オイルサンド事業で採算が取れたのは、石油価格が急騰したこの10年だけである。

 現在は、市場投入量を増やすべく進行中のパイプライン建設が多くの物議を醸している。特に問題視されているのが、アメリカ、テキサス州の石油精製基地まで建設予定のトランスカナダ(TransCanada)社「キーストーンXLパイプライン」だ。

 最近になって、オイルサンド事業拡大の歴史を画像で振り返ることができるようになった。NASAとアメリカ地質調査所(USGS)が運用する地球観測衛星ランドサットのおかげだ。

 NASAのゴダード宇宙飛行センターが12月中旬に公開したこの画像には、大規模なオイルサンド・ブームが始まるかなり前のアサバスカ川周辺が写っている。当時の画像でも、有毒な廃棄土砂の大規模な貯蔵場所が視認できる。その下の川沿いに第1鉱山があり、すぐ左側には採掘中の第2鉱山が見える。

Image courtesy Robert Simmon, NASA/Landsat/USGS
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5403/



2018年1月31日 / 11:06 / 2年前

焦点:シェール革命、次はカナダか

Nia Williams

だがカナダは現在、そうした経済的ダメージを回復すべく、自国のシェールガス田に期待を寄せている。

カナダの生産者や世界的な石油メジャーは、同国西部セディメンタリー盆地のデュバネイとモントニーという2つのシェール層への関心を強めている。これらシェール層は、米国で最も生産量の多いシェールガス田に匹敵する可能性があるという。

カナダは米国に次ぐ大規模なシェール開発を行っており、すでに自国の石油生産全体の8%を占めるほどだ。中国、ロシア、アルゼンチンにも潤沢な埋蔵シェール資源があるが、完全な商業開発にはまだ障害が残る。

一方カナダには、石油会社が米国でシェール革命を起こすことを可能にしたものと同じ利点の数々がある。つまりそれは、リスクをいとわない多くのエネルギー民間企業の存在、深化した資本市場、石油を輸送するためのインフラ設備、シェール層のある地域の人口の少なさ、そして、シェールガス井に圧入する水が豊富なことだ。





カナダ国家エネルギー委員会(NEB)によると、デュバネイとモントニーのシェール層を合わせると、天然ガス500兆立法フィート、液化天然ガス200億バレル、石油45億バレルの市場性ある資源が眠っていると推定される。

「モントニーには、オイルサンド地域全体で回収可能な資源の半分程度が眠っていると考えられている。これはすごいことだ」と、カルガリーのエネルギー企業セブン・ジェネレーションズ・エナジー(VII.TO)のマーティー・プロクター最高経営責任者(CEO)はロイターとのインタビューでこう語った。

コンサルティング会社ウッド・マッケンジーによると、カナダのシェール生産高は日量およそ33万5000バレル(bpd)。向こう10年で42万bpdに拡大すると同社は予測している。また、生産活動が好調で、現地の情報が蓄積されれば、拡大ペースは早まり、生産高の推定規模も増加する可能性があると、カナダ石油生産者協会はみている。

セブン・ジェネレーションズと、同じくカルガリーに拠点を置くエンカナECA.TOは、デュバネイとモントニーで開発を行う主な生産者の一部だ。一方、英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L)や米コノコフィリップス(COP.N)のような世界的な石油メジャーは昨年、オイルサンドから撤退したが、カナダのシェール資産の開発は進めている。

米石油大手シェブロン(CVX.N)は昨年11月、デュバネイで同社初のカナダのシェール開発に着手すると発表。同社の広報担当者は、北米で最も見込みあるシェール開発の機会の1つだと語った。また、コノコフィリップスのアル・ヒルシュバーグ上級副社長も同月、モントニーに大量生産と利益のポテンシャルをみていると述べている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://jp.reuters.com/article/shale-canada-idJPKBN1FK07J


[カルガリー(加アルバータ州) 29日 ロイター] - 米国のシェール革命は近年、カナダのエネルギー業界を直撃し、同国の広大なオイルサンドにおける急成長と雇用創出の20年を終幕に追い込んだ。



カナダの「黒い金」がアジアを救う
編集委員 後藤康浩
2012/6/17 7:00

森、湖、草原、山脈―。カナダを西海岸から東に向けて飛ぶと、眼下に深い青と鮮やかな緑、雪をかぶった白い頂が次々に現れる。カナダの持つ自然の豊かさ、雄大さを実感する光景だ。だが、アルバータ州に入ると風景は時折、別の顔をのぞかせる。森林が広く伐採され、表土が露出した大地とそこから長く延びる白っぽい道路やパイプラインが見えてくる。今回、「未来世紀ジパング」(テレビ東京系列)で採り上げるオイルサンドの採掘現場だ。


■カナダが誇る世界最大のオイルサンド地帯




「黒い金」とも呼ばれるオイルサンド

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「黒い金」とも呼ばれるオイルサンド

オイルサンドは石油だが、油田から噴出する原油とは性状も生産方法も大きく異なる。一般的な油田はお椀を下向きに伏せた形の「背斜構造」と呼ばれる地層のなかにある。石油は植物などが分解され、気が遠くなるほどの長期間をかけ変化したものだが、水よりも軽いことからわかるように地中の深いところで生成されても次第に上昇してくる。それを地中で受け止め、貯めたものが背斜構造であり、そこに油田が生まれる。もし背斜構造がなければ石油は地表や浅い深度まで上昇し、成分の多くは揮発したり、風などに飛ばされ雲散霧消する。たまたま地表の温度や土壌の条件がよければ、石油のうち揮発しにくい成分が地表や浅い地層に残る。それがオイルサンドだ。カナダの冷涼な気候とアルバータ州の砂地が石油の成分を残し、世界最大のオイルサンド地帯を形成したのだ。



アルバータ州のオイルサンド採掘場を訪れた筆者(左)とテレビ東京の末武里佳子アナウンサー(中央)

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アルバータ州のオイルサンド採掘場を訪れた筆者(左)とテレビ東京の末武里佳子アナウンサー(中央)

原油は精製するとガス、ナフサ、ガソリン、軽油、重油などに分解されるが、ガスから軽油までの部分は揮発性が高く、地表に露出すれば揮発してしまう。残るのは重油、しかも最も揮発しにくいアスファルトのような部分だ。オイルサンドから油を分離すると真っ黒でどろどろの油が出てくるのは当然なのだ。これを「ビチューメン」と呼ぶ。


オイルショックが契機に


オイルサンドの採掘場を走る巨大ダンプカー

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オイルサンドの採掘場を走る巨大ダンプカー

オイルサンドの利用の歴史は長い。カナダの先住民はカヌーをつくる際、板と板の隙間をオイルサンドから採取した油で埋め、防水していた、という。石油資源としての本格的な利用は2度の石油危機が起きた1970年代からだ。だが、オイルサンドから原油を生産するコストは高く、しかもできる原油は重質で利用価値は決して高くなかった。突破口が開けたのは実は21世紀に入ってからといってよい。原油価格の上昇で、オイルサンドからの石油生産は利益を生むようになり、一気に開発が進み、生産量は急増した。今やカナダで生産される原油の過半はオイルサンドから採取されている。

だが、採算性だけでエネルギー開発を語ることはできない。オイルサンドの開発は露天掘りしたものをお湯で溶かし油分を分離する方式と、地下に井戸を掘って蒸気で油分を溶かし回収するSAGD法の2つがある。いずれもエネルギーを生産するために大量のエネルギーを使う。一般の油田が地中の圧力で原油を自噴させたり、圧力が低い場合でも地上から水や薬品を注入することで原油を生産しているのと比べ、エネルギー多消費型であることは否めない。露天掘りでは地表の森林伐採など環境破壊の問題もある。もちろんカナダ政府、アルバータ州政府は環境復元などを厳しく義務付け、開発会社も環境再生への取り組みに熱心だ。ただ、オイルサンドが一般の原油生産よりも環境負荷が高いことは意識しておくべきだろう。


■オイルサンドの恩恵はアジアにも

では、オイルサンドが開発される意味は何か。カナダは先進国で、政治的にも安定している。しかも世界最大の石油消費国である米国に隣接し、パイプライン網がつながっている。中東、アフリカ、中央アジアなどの石油よりも、米国にとって、はるかに利用しやすい安心のできる供給源なのだ。その結果、米国が中東、アフリカなどから輸入する原油が減れば、石油消費が急増するアジアは中東などから原油を買いやすくなる。カナダでオイルサンドが開発されれば、アジアの原油調達が楽になるという構造があるのだ。環境を守りながら、オイルサンドを石油の安定供給源として活用することが日本やアジアの未来にもプラスになるはずだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO42488190S2A610C1000000/?df=2
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