＞似ているそうです。巣から出ることも出来ないはずの、孵化後間もない子供の歯に摩耗が見られることから、発見者・ジャック・ホーナーは、親が餌を与えていた、と、推測しています（スッキリ！）。
恐竜は隣にいる
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恐竜博
04
04
2018
マイアサウラ！子育てを確認できた史上初の母親恐竜！
白亜紀
動物の世界において、子育てというのは容易ではない。
子供が無事に生まれ、大人に成長できる確率は、わずか数％程で、その間に別の捕食者や、同族の共食いで命を落とすことも多い。
恐竜の世界でもそれは常識で、今回はそんな過酷な恐竜時代の中で、よい学名を付けられることになった、子育て恐竜を紹介する。
良き母親恐竜
その恐竜の名は「マイアサウラ」
名前の意味は「良き母親トカゲ」。
世界で初めて、恐竜が明確に子育てを行っていた、初の恐竜として知られる。
彼女らは白亜紀後期の、北アメリカに生息していた植物食恐竜であり、前々の記事でも書いた、世界最初期に発見された、草食恐竜イグアノドンの近縁種にあたる。
体長は約9ｍ、体重は5ｔになる大型の草食竜である。
イグアノドンと同じく、群れで集団生活を送っていたとされ、エサが足りなくなると集団移動を繰り返していたとされる。
その時代の、強靭な繊維を持つ植物を噛み砕けるよう、口の中には数百に及ぶ強靭な歯があり、これで植物を、効率よく磨り潰して食べることができた。
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群れでの集団化石
この恐竜は1979年に、アメリカのモンタナ州で、ジョン・ホーナー氏と、ロバート・マケラ氏によってツーメディンスン群層。
後に「エッグマウンテン」の名で知られる地層で発見された。
マイアサウラの発見での最大の功績は、恐竜が明確に巣を作り、そこに卵を産み、子育てを行っていたという、確固たる証拠を残していた、史上初の恐竜というところである。
この恐竜は前述の地層の、エッグベルトという場所で、複数の巣の跡が発見。
その巣からは、卵をはじめ、様々な年齢のマイアサウラの幼体の化石が成体と同時に発見された。
ここは集団営巣地であり、マイアサウラが群れで生活する、集団性の恐竜で、群れで個々に子育てを行っていた、確実な証拠が残っていた。
巣は地面に、直径1ｍほどの大きさで、土を盛り上げて作った。
深さは約50�僂曚匹痢▲�レーター上の形で、その中に20個程度の卵を、円状にして産卵した。
その巣からは、多くの植物の化石が発見されている。
これは親が卵を温める際に、卵に覆い被さると、体重のせいで卵を潰しかねず、対策に葉や枝などの植物を覆い重ね土台を作り、その上に卵を産んだ。
これで植物が発酵分解する際に出す、発酵熱で卵を温めて、孵したのだとされる。
こういった卵の返し方は、現代のワニ類や一部の鳥類「ツカツクリ」にみられる方法である。
親は卵が孵るまで、巣の横に居座り、外敵から卵を保護したと推測されている。
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優しい母親
そうして手塩にかけ、無事生まれた子供達だが、この子供にも明確に親から守られ、成長していった確実な痕跡が存在していた。
巣には幼体が生まれた後に、残った卵の殻の化石が、複数見つかり、生まれた幼体は足の関節が、まだ未完成の不十分なまま生まれてくるため、満足に歩けなかった。
歩けるようになるまでには、最低1年から2年程度掛るとされ、体長約1ｍぐらいに成長するまでは、巣から出られなかったとされる。
だがこの幼体の歯の化石には、歩けない段階から擦り減り、摩耗した跡があり、まだ歩けない子供に親がエサを運んで、食べさせていたと考えれば、辻褄が合う。
こういった数々の要素が、マイアサウラが「子育て恐竜」という事実を、世間に認識させた史上初の事例となった恐竜である。
だがこの説にも反論はある。
卵の中の胎児の時点で、歯がすでに摩耗の跡があったことで、親がエサを与えていたのに、疑念が生じるのである。だが少なくとも子供が、この巣で生まれたことは事実だろう。
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絵本やアニメに登場
子育て恐竜という、分かりやすいイメージからか、恐竜の中では有名な部類に入る。
ちなみに発見者のジョン氏は、あの「ジュラシック・パーク」のテクニカルアドバイザーを務め、インディ・ジョーンズのモデルになった人物でもある。絵本も多数出版されている。
マイアサウラが登場するものとしては、1993年公開の、ドラえもんの妹ロボット、ドラミちゃんが主役であるスピンオフ映画「ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ！！」が一番有名ではないだろうか。
タイムスリップしたドラミたちが、偶然出会ったマイアサウラの親子と出会うという内容である。
DVD化もされているので懐かしく思った人は手にとってみるのもいいかも。
明確な子育ての証拠を残していたこの恐竜、過酷な恐竜時代においても親の存在は欠かせなかったのだろう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://jellasic.com/maiasaura/
マイアサウラ、というのは、子育てをする恐竜、というキャッチフレーズで有名な恐竜です（
http://club.pep.ne.jp/~arooaroo/Maiasaura.htm）。
「マイアサウラの巣の化石」、は想像が付きますが、「子育てをする恐竜」というのは、どういう意味なのか？、と言うと、マイアサウラの巣は、盛り土の上に、円状／渦巻き状に、卵が産まれたものだそうです。そして、母親は卵を植物で覆いました。これは、現代のワニが卵に対して行う行動（草が発酵する際の熱で、卵を温める）と似ているそうです。巣から出ることも出来ないはずの、孵化後間もない子供の歯に摩耗が見られることから、発見者・ジャック・ホーナーは、親が餌を与えていた、と、推測しています（スッキリ！）。
-------------------------------------以上転載ーー
http://feynmanino.watson.jp/4019_dinosaur.html
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