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2020年01月18日21:45

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【私説】コロナウイルスなどのRNAウイルスは、タンパク質に包まれたRNAで、まさしく原始RNAの生き残りにほかならない。それぞれの動物種に収まっている限り、宿主と共存し共生し合っているが、>>

コロナウイルスなどのRNAウイルスは、タンパク質に包まれたRNAで、まさしく原始RNAの生き残りにほかならない。それぞれの動物種に収まっている限り、宿主と共存し共生し合っているが、種の壁を越えると猛烈な抗原抗体反応が引き起こされ、重篤な症状となるのではなかろうか≪



武漢市のコロナウイルスによる新型肺炎の患者の多くは市中心部の「華南海鮮卸売市場」の関係者であった。

ところで、ウイルスは大きくDNAウイルスとRNAウイルスに分けられる。コロナウイルスはRNAウイルスである。コロナウイルスのコロナは王冠という意味で、外見が王冠のようだからだ。太陽のコロナと同義である。

もともとDNAは細胞の中のいわば金庫に大切にしまわれている生体の設計図を担う。それをコピーしたメッセンジャーRNAによって運ばれていった工場がリボソームRNAだ。この工場にトランスファーRNAというトラックが20種類のアミノ酸を積んで運び入れる。工場ではアミノ酸を組み合わされてつながれて、タンパク質が作られ出荷される。これが現代生物学のセントラル・ドグマである。

 こうして本来なら細胞の中でDNAも、さまざまなRNAも一連の流れのなかで役割を果たしている。ところが、これら細胞の中ではなく外でバラバラにタンパク質の衣をはおって存在しているのが、DNAウイルスなり、RNAウイルスなのだ。かれらは自分だけでは自分を再生産できない。それぞれ自分にあった細胞に入りその生産ラインに入り込み、自分と同じものを作らせてしまう。
 このように、まず細胞があって、それからウイルスが飛び出したかのように考えられてきた。ところが最近になって、まずウイルスができて、それから細胞が構成されたとする新たな説が提唱された。
遥かなる地球の太古、約40億年前、深海の熱水噴出孔の近くで「原始RNA」が遺伝情報と触媒機能の両方を兼ね備えた。それこそが地球の生命の大元である、とする「RNAワールド」説である。この説がいまや生物学者の多くが賛同している。

 別の熱水噴出孔で「タンパク質ワールド」が形成され、やがてRNAワールドと出会い、両ワールドが融合する。それは原始RNAウイルスの成立にほかならなかった。
次に,
RNAの情報が逆転写されてできるDNAワールドが形成される進化が始まる。その一方で、RNAウイルスのまま存続し多様性を増していく進化が分岐する。

 DNAワールドの進化は、RNAからタンパク質へと流れる生産システムを包み込む膜を形成してこそ、外部から乱されることなく進行する場を生みだす。DNAが核膜によって包まれることなく散在している原核細胞の誕生にほかならない。

 コロナウイルスなどのRNAウイルスは、タンパク質に包まれたRNAで、まさしく原始RNAの生き残りにほかならない。それぞれの動物種に収まっている限り、宿主と共存し共生し合っているが、種の壁を越えると猛烈な抗原抗体反応が引き起こされ、重篤な症状となるのではなかろうか。

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