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2019年12月15日11:02

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重症あるいは難治性感染症に対する切り札的存在>カルバペネム系抗菌薬 VS 「ナイトメア・バクテリア(悪夢の細菌)」

2313号 1998年11月9日





【座談会】

カルバペネム系抗菌薬の臨床的位置づけ


小林芳夫氏
慶應義塾大学講師
中央検査部 河野 茂氏
長崎大学教授
第2内科 相川直樹氏
慶應義塾大学教授
救急部 公文裕巳氏
岡山大学教授
泌尿器科








カルバペネム系抗菌薬の臨床的位置づけ

重症,難治性感染症に対する切り札的存在
相川<司会> 本日は,「カルバペネム系抗菌薬の臨床的位置づけ」というテーマで座談会を企画いたしました。わが国の医療用抗菌薬は,抗結核薬を含めて1977年末の時点で188種類が承認されています。実際に使われなくなった薬剤もありますが,実際に臨床現場で抗菌薬を使われる場合,患者さんの病態に応じ,多くの抗菌薬の中から,各抗菌薬の特徴を考えて何種類かの薬剤を使い分けておられるのが現状ではないかと思います。
 いろいろな抗菌薬がありますが,β-ラクタム系薬の中の1つの系統としてカルバペネム系抗菌薬(以下:カルバペネム)があり,現在,わが国ではイミペネム/シラスタチン(Imipenem/Cilastatin,IPM/CS),パニペネム/ベタミプロン(Panipenem/Betamipron, PAPM/BP),メロペネム(Meropenem,MEPM)の3種類の薬剤が実際に臨床の場で使用されております(図1)。
 カルバペネム系薬の中で,抗菌特性,製剤学的特徴あるいは体内での安定性など,この3種類の薬剤にはそれぞれに異なる特徴があろうかと思いますが,本日は,このようなことも含めてカルバペネムの臨床的位置づけについて,感染症ならびに化学療法をご専門とする先生方をお招きして,実際の臨床現場ではどのようにお考えになっておられるかについてお聞きしてみたいと思います。
 まず河野先生は,カルバペネムの臨床的位置づけについてどのように考えておられますでしょうか。
河野 カルバペネムが登場してから約10年になりましたが,私たちは重症の感染症の切り札的存在というような捉え方をしています。スペクトルが広く,なおかつ抗菌活性が優れているので,特に重篤な基礎疾患を持っている症例で,難治性の感染症に使うべきだと考えています。もちろんいろいろな考え方があって,カルバペネムは強力な抗菌薬であるのだから最初から使ったほうが,患者さんのQOLや医療経済学的な面からいいのではないかとおっしゃる先生もおられますし,実際そのような議論がつい先日の日本化学療法学会でもなされました。ただ私個人としましては,カルバペネムは難治性の感染症に切り札的に使ったほうがいいだろう。しかし,重要なことはその適用,つまり適正な抗菌薬療法をどう考えるかということだろうと思います。


(図1)カルバペネム


緑膿菌感染症にはカルバペネム
相川 河野先生は重症あるいは難治性感染症に対する切り札的存在と言われましたが,小林先生は特に敗血症のご専門家ですし,また大学病院の中央検査部では分離される菌についてたくさん情報をお持ちですが,どのように考えておられますか。
小林 やはり河野先生と同様,重症の難治性感染症に主として使うべきと考えています。カルバペネムはいろいろ特徴があると思いますが,その中で最大の特徴として評価している点は,緑膿菌に対する強い抗菌力で,これまでの抗菌薬の中で最も優れたものではないだろうかということです。
 敗血症に対し,以前はアミノ配糖体とぺニシリンやセフェムとの併用療法が主でしたが,カルバペネム単独でも併用療法と同等以上の効果が期待できますし,副作用の面からも比較的使用しやすく,特に緑膿菌に関しては第1選択剤としていいだろうと思います。それから慢性の呼吸器感染症ではやはり緑膿菌の可能性が高いわけですから,カルバペネムということになると思います。緑膿菌以外の細菌に対しても強い抗菌活性を有していますが,原因菌の面から「特にこれを」と言うと緑膿菌感染症だと思います。
相川 緑膿菌についてはまた後ほどお話していただきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n1998dir/n2313dir/n2313_08.htm


カルバペネム系抗菌薬
https://takasaki.hosp.go.jp/rk/chiken/45.pdf



■悪夢の耐性菌、国内にじわり 感染症発症後は薬ほぼ無効
(朝日新聞デジタル - 12月15日 07:10)
既存の抗菌薬がほぼ効かない海外発の強力な薬剤耐性を持つ大腸菌などの腸内細菌が、国内で増えつつある。国立感染症研究所(感染研)によると、検査を始めた2017年は13例だったが18年は42例。確認された地域は、1年間で6都県から16都道府県に広がっていた。


 分析した耐性菌は、抗菌薬の「最後の砦(とりで)」とされるカルバペネムが効かない腸内細菌科の菌のうち、薬の成分を壊す酵素をつくる海外型の耐性遺伝子を持つタイプ。国内で使える抗菌薬がほとんど効かないことが多い。


 今回見つかった計55例のうち、渡航歴がないか不明なのは4分の3の41例。健康な保菌者からもらっている可能性もある。「感染経路は不明だが違うステージに入ってきたようだ」と感染研の菅井基行・薬剤耐性研究センター長は話す。


 薬剤耐性があってもなくても、腸内細菌科の大腸菌や肺炎桿菌(かんきん)は人のおなかにいて普段は無害だ。抵抗力の落ちた人では、肺や血液に入ると重い感染症を起こす。その治療で、重要な切り札となるカルバペネムが効かないことが世界的な問題になっている。


 欧州疾病対策センター(ECDC)が18年に出したリスク評価によると、カルバペネム耐性の腸内細菌科細菌(CRE)で起きた重い感染症の死亡率は30〜75%。血液に細菌が入る菌血症では50%を超える。米疾病対策センター(CDC)は「ナイトメア・バクテリア(悪夢の細菌)」と呼び、最も脅威の高い耐性菌に位置づけている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5902448
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