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2019年12月03日01:41

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アルツハイマー病の根本治療薬<アデュカヌマブ>が治験中止から一転、承認申請へ…大逆転なるか?

認知症の根本治療薬 最有力候補が治験中止から一転、承認申請へ…大逆転なるか?


12/2(月) 15:10配信

読売新聞(ヨミドクター)



 製薬大手のバイオジェン(米)とエーザイが共同で開発を進めていた認知症治療薬アデュカヌマブが、来年初めにも米国で承認申請される見通しだ。アデュカヌマブは、認知症の半数以上を占めるアルツハイマー病の根本治療薬として臨床試験(治験)が行われていたが、中間解析の結果、「有効性を示す可能性が低い」として、今年3月に中止された。「見込み薄」の評価から一転、承認申請へと動き出す異例の事態で、審査に当たる米食品医薬品局(FDA)の判断に注目が集まっている。(ヨミドクター 飯田祐子)
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認知症の根本治療薬 最有力候補が治験中止から一転、承認申請へ…大逆転なるか?


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根本治療薬の開発は苦戦続き

 世界保健機関(WHO)によると、世界の認知症患者は5000万人で、2050年には、1億5200万人まで増えると推計されている。認知症の原因で最も多いアルツハイマー病は、まず脳内にアミロイドβ(Aβ)というたんぱく質が異常に蓄積し、続いてタウというたんぱく質がたまりながら、神経細胞が死滅していく。

 現在、使われているアリセプトなどの治療薬は、残った神経細胞の情報伝達力を高めるもので、いわば「対症療法」。Aβやタウを標的として、神経細胞が減るのを抑える根本治療薬の開発に、製薬各社が力を注いでいる。近年は、いくつもの新薬候補が、最終段階の大規模な臨床試験まで進んでいるものの、効果を証明できないケースが続いていた。

 アデュカヌマブは、少数の患者を対象とした臨床試験では、Aβを脳から取り除き、認知機能の低下を抑える効果がみられたとして、科学誌のネイチャーに論文が掲載された。新薬として承認を受けるため、多数の患者に投与して効果や副作用などを調べる二つの臨床試験が2015年にスタート。根本治療薬の最有力候補として期待されていた。
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中間解析では「可能性が低い」

 中間解析は、18年12月までに18か月間の臨床試験を完了していた計1748人のデータを基に、外部の専門家らが行った。その結果、このまま続けても、目標としている効果を示す可能性は低いとの評価が下ったため、両社は今年3月に臨床試験を中止した。

 ところがその後、中間解析の後から試験中止までの約3か月間に得られた分などを追加した計3285人(うち、完了していたのは計2066人)のデータを内部で解析したところ、二つの臨床試験の片方で、認知機能の低下を抑える効果について、目標を達成していたのだ。
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投与量の引き上げで、結果が一転

 解析の時期によって、結果がひっくり返ったのはなぜか。臨床試験の途中で、ある変更が実施計画書に加えられたことが大きく影響しているという。

 それまでの研究により、アデュカヌマブは高用量(体重1キログラム当たり10ミリグラム)で効果が表れやすいとみられていたが、脳に浮腫(むくみ)が生じる副作用を避けるため、当初は、一部の患者で投与量を抑えていた。その後、投与量を徐々に上げる場合は、副作用をある程度、軽減できることなどがわかり、16年7月と17年3月の2度にわたって実施計画書が変更され、一部の患者の投与量が引き上げられた。

 その結果、中間解析後に追加されたデータには、高用量の投与を受けた患者がより多く含まれることとなり、効果が大きく表れたとみられる。

 二つの臨床試験で成否が分かれたのも、同様の理由だ。どちらも、対象とする患者(早期アルツハイマー病)などの条件は全て同じだったが、開始時期が1か月ずれていた。そのため、後からスタートした方で、投与量の変更による影響がより大きくなり、効果が明確に表れたと考えられるという。

 バイオジェンによると、先にスタートした臨床試験も、高用量の投与を10回以上受けた患者のデータのみを解析すると、Aβの除去や認知機能の低下抑制などは、成功した臨床試験と同じ傾向を示していた。
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「1勝1敗」FDAはどう評価?

 この結果に基づいてFDAと協議を行ったうえで、今年10月、来年の早い時期に米国で承認を申請すると両社が発表した。日本と欧州でも、申請に向け、当局との話し合いが始まっている。

 曲折を経て、いよいよ承認申請へと動き出したアデュカヌマブ。承認されれば、前代未聞の「試験中止からの大逆転」となるが、二つの臨床試験の「1勝1敗」という結果について、まずはFDAがどう判断するか。

 バイオジェン日本法人の松田尚人・臨床開発部長は、「データを丁寧に見ていけば、P1b試験(少人数の患者が対象の臨床試験)を含む三つの臨床試験の結果が、一貫していることがわかります」と、総合的な評価に望みをかける。

 専門家の間では、「確実に効く薬が登場すれば、なぜ効くのか、どう効くのかを明らかにすることで、アルツハイマー病の研究が前進する」という期待もある。承認を巡る各地の動きが注目される。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191202-00010002-yomidr-sctch&p=2


2019年3月21日 – バイオジェン(Nasdaq: BIIB、以下 バイオジェン) とエーザイ株式会社(以下 エーザイ)は、本日、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI due to AD)および軽度アルツハイマー病患者様を対象にアデュカヌマブの有効性、安全性を評価する臨床第III相国際共同試験(ENGAGE試験、EMERGE試験)を中止することを決定したことをお知らせします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://www.eisai.co.jp/news/2019/news201917.html
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