毎日食事を作って旦那さんが食欲がないと思いこんだままで普通にＴＶを見て選択して食事をしていたの？こんなに蛆虫がウヨウヨいる畳の間を素足で歩いていたの？ ＞

マイミク・ＢＪさんの日記

風邪と熱中症の区...>


認知症の状態判断の困難2019年08月17日02:34全体に公開 みんなの日記 34 view

　介護保険の認定委員を何年もやっているけれども、認知症をどう捉えるかについてはかなり難しい。普通生活を行なっているように見えて、実際にとんでもない状況にあることがあるのだ。

　実際に体験したことなのでプライバシー上表現や説明が難しいけれどもまあ、上野先生とかも体験談として本にしているので、極力いつのどこの誰か判らないように書く。

　ある日警察から検視の以来を受けた。その人のことをよく聞いたらなんと数ヶ月前まで高血圧と心不全でうちに通っていた男性だった。自慢ではないけれども（いや、自慢だ）僕は循環器が結構得意で今まで心不全になった老人をジギタリスと利尿剤を使ってうまく復活させたこが何度もある。しかし、奥さんによるとその人は認知の疑いがあって他院に通うようになった、ということであった。そしてその人の奥さんもうちに通っていたけれども、どうもこちらの方がおかしいと思って次回に家族の人に来るように言ったら、そのまま二人ともこなくなってしまった。

　で、何ヵ月後の夏に検視の以来で行って見たらなんと旦那さんは既に腐敗していて身体をひっくり返したら蛆虫がワラワラ出てくるではないか。警察の検視官の人も「病死には間違いないけれども死亡時期がまったく判らない」とのこと。確かにここまで腐敗していたら１週間以上前としか判らない。「CSI」のグリッソムだったら蛆虫の長さとかから簡単に割り出すだろうなあ、と思いながらも最終生存確認から約２週間前、ということで検案したあと「ところで奥さんは？」と聞いたら「後ろに座っておられます」と言われてびっくり。確かにボーと座っている。警察官によると「いや、奥さんに旦那さんのことを聞いたら“昨日も話をした”と言われるんですよ」とのこと。

　え、この奥さん、これほど腐敗してものすごい臭いのする家で普通に生活していたのか？毎日食事を作って旦那さんが食欲がないと思いこんだままで普通にＴＶを見て選択して食事をしていたの？こんなに蛆虫がウヨウヨいる畳の間を素足で歩いていたの？

　認知症というのは普通の生活が出来なくなることではないのだ。異常な状況でも普通に生活できるような異常な状態も認知症なのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
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高齢者の食べない理由と困ったときの対処法
https://www.h-fureai.com/column/reason-for-noteating-and-approach