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子どもに「宇宙留学」も検討? 親の“考える力”試される習い事事情
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(更新 2016/1/24 16:00)
習い事に関する悩みは尽きない?(※イメージ)
子どもたち自身が主体的に学ぶ「アクティブラーニング」(AL)が、日本の学校でも取り入れられ始めている。とはいえ、まだまだ学校任せではALは無理、という親たちも。向かう先は習い事だ。分野の選定から費用とのバランスなど、習い事に関する悩みは尽きない。
「教育費は投資として、家計の中でお金をかけてもいい項目。でも底なしではありません」
そう話す会社員の女性(36)は、2人の息子にサッカーなど合計6種の習い事をさせている。
「定番の習い事の中で、基礎力と自分で考えて学ぶ力をつけさせるようにしています」
小4の長男は、夢中になっているサッカー上達のため、数年前までは基礎練習などを反復する教室に通っていたが、今は自分で考えてプレーするチームでの練習中心に切り替えた。サッカーを続ける条件は勉強だ。中学受験を視野に塾の最難関校受験向けクラスに在籍している。
「野外学習や実験教室なども教育投資と理解していますが、結果がすぐ出ないだけに、通わせ続けるお金と時間の余裕がないのが本音です。今までいろいろやってきましたが、2年後に成果が分かる中学受験に舵を切って、今はサッカーと塾だけです」
制限がある中では、親のマネジメント能力が重要。性格が違う次男(5)にも、何が合うのかを吟味し、可能な限り幅広い体験をさせている。
「正解がない中、親が考える力を試されています」
現在小6の長女が小3のとき、鹿児島県の種子島に「宇宙留学」をさせたというのは、滝田佳子さん(46)。国内留学アドバイザーとして情報も発信する。1年間、親元を離れて暮らす国内留学(山村留学)では、こんな効果もあるという。
「私自身が娘に過干渉になるのを防ぐ目的も。娘に連絡できるのは週に1度だけです」
長女は小5になると北海道の十勝へ。もちろん本人の希望だ。国内留学費の相場は月5万円前後。十勝では寮生活費が約5万5千円だった。スキーに乗馬、校庭でスピードスケートなど、都会ではできない体験をしてきたという。
滝田さんが何より感じたのは、長女の成長と自立だ。
「自分でやり遂げたという経験はお金に換算できない。将来は日本人代表として、世界で堂々と活躍してほしい」
※AERA 2016年2月1日号より抜粋
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー
http://dot.asahi.com/aera/2016012300034.html?page=2
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