mixiユーザー(id:3472200)

2016年01月09日01:06

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.>公的給付の『渡し方』のせいで、貧困から抜け出せなくなるきっかけが出来てしまう<とはな>

こうした取材と並行し、藤原氏を始め、女性の貧困と社会政策、家計分析を研究テーマとしている研究者らからも話を聞いた。「なぜこういう経済行動になるのか」を理解するために、行動経済学者にも教えを請うた。大竹文雄氏(大阪大学教授)は3本目の記事にコメントを寄せた宇南山卓氏(一橋大学准教授)の論文を紹介した。宇南山氏は、年金の支給頻度が年4回から現行の年6回へと変化したときの消費動向の変動を実証研究した研究者である。

「同時に、大竹教授が紹介してくれたのが、『欠乏の行動経済学(原題:Scarcity)』という本です。時間やお金に乏しい状態の人たちが起こす行動や思考のパターンを一般向けに解説している優れた本です。その中で、著者は、年に数回しか収入が入らないインドの農民を対象にした研究結果など、支給頻度と期限に関する知見を紹介し、『一度にまとまった金を受け取る農民は、前半は豊かだが、最終的に欠乏するというサイクルに入る』と指摘、『長い期限はトラブルのもとだ』と警告しています。これを児童扶養手当の支給頻度にあてはめると、一度に20万円近い額が振り込まれ、4ヵ月という長いスパンで均等に使っていくというのは、誰にとっても難しいということが言えます。解決策として著者は言います。『裕福の後、欠乏というサイクルを立つ方法の一つは、一時的に裕福になった後、だんだん欠乏するような時期が続くようにするのではなく、ほどほどによい時期が長く続くように、支払いを小分けにするのだ』と。大竹教授や宇南山准教授の助言や論文も、これに裏打ちされていて、これだ、と思いました」(錦光山さん)

 細くフニャフニャだった矢印は、少しずつ太くなり、矢印の方向性も定まっていった。

「迷いながら、寄り道しながら取材していたんですけど、取材すればするほど『やっぱり、これはおかしい』と。すごく皮肉なんですけど、公的給付の『渡し方』のせいで、貧困から抜け出せなくなるきっかけが出来てしまうんです。たかが支給頻度、とナメてはいけないと確信しました」(錦光山さん)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e5%85%90%e7%ab%a5%e6%89%b6%e9%a4%8a%e6%89%8b%e5%bd%93%e3%81%ae%e3%80%8c%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81%e6%94%af%e7%b5%a6%e3%80%8d%e3%81%ab%e9%9a%a0%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9f%e6%81%90%e3%82%8b%e3%81%b9%e3%81%8d%e8%b2%a7%e5%9b%b0%e3%81%b8%e3%81%ae%e7%bd%a0/ar-CCgjQA?ocid=SKY2DHP#page=2
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