【追悼】まついなつきさん

漫画「笑う出産」まついなつきさん死去　59歳
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5945781

あらためて、まついなつきさん、好きな作家さんでした。

訃報は、おもに出産エッセイの人、という紹介のされ方なんだけど、「穏健派フェミニズム」の人でもあるよなあ、と私は思っている。

世代によっては「宝島系ヘタウマ漫画」の系譜にいる人、なのかもしれない。

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「どうすればほめてもらえるの？」にて、自立とは、自分が心地よいと感じられる生き方・働き方などを選択できていること（経済的なこととか、結婚／未婚とか関係なく）、みたいな主張で、経済的な自立ができていない自分にコンプレックスが深かった時、とても救われた。



軽い読み物として「東京暮らしの逆襲」も、大学を東京方面に決めた際の、暮らし方の参考書だった。

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今でいう「持たない生活」を目指していらしたようで、なんでもため込みたがる自分にとっては、ブレーキになってくれる思想をくれた。

内田春菊から続く（さかのぼると伊藤比呂美もあるが）「出産マンガ・エッセイ」ブームの立役者のひとりといえるんだけど…「出産マンガ・エッセイを描くと離婚する」ジンクスを体現してしまった方でもある。今は、そういう例は減っているようだけど。

離婚後、いろいろあって占い師になった…という噂は聞いていて、さすがにその活動は追えなかったけれど、『うつヌケ』で、長い鬱状態から、大きくなった子どもたちの存在が救ってくれた、とマンガでエピソード化されていて、それも、ご自身が描かれるのなら読んでみたいな、と思っていたんだけど。

頑張りすぎていらしたのかな、とも勝手に推しはかってしまっている。

エッセイに登場した三兄弟が訃報を本人Ｔｗｉｔｔｅｒで報告し、ああ、大きくなられたんだな、と思えたのは救い。
（三男しお君はアトピーが強くて、アトピー持ちの息子が生まれた時、『笑う出産３』を読み返したなあ）

どうか、ごゆっくり。