アサルトリリィ 甲州市民と六本木市民

甲州の避難民
「わしらがこうしていられるのはリリィのおかげじゃけぇ」
「リリィからお代は頂けんわ」

六本木の避難民
「お前たちは俺たちを守ってくれるんじゃなかったのかよ！」
「やっぱりお前たちは俺たちを見捨てるんだ！」

甲州に比べて六本木の市民酷くね？と思うけどこれは背景考えるとある意味インガオホー。

甲州の避難民はすなわち甲州撤退戦の避難民。
迎撃戦でも防衛戦でもなく撤退戦、ヒュージの大攻勢で甲州の大半が陥落、倒すべきヒュージと救出すべき避難民がミックスしてぶちまけられたところから始まる地獄の戦場。
伝説の最強レギオン、初代アールヴヘイムからも戦死者が出るほどの激戦。

甲州の避難民はこの地獄からの生還者、なので自分達を救出するために全国から駆けつけたリリィ達が戦って倒れていく様を目の当たりにしているのだ。
その上、甲州では現在も避難地域の警護、陥落地域の奪回のためにリリィが戦い続けている。
そりゃ、リリィには感謝感激で足向けて寝られないよね。

一方、六本木。
六本木の防衛担当ガーデンはエレンスゲ女学院。
これがまた評判が悪い。
そもそも運営母体が暗黒非人道企業ゲヘナ。ガーデンの成果のためならリリィの損耗は二の次、なら町や住人の被害はそれ以下だよね。戦闘のために有利だから建造物の破壊もやらかすし。
加えて、エレンスゲのトップレギオンは町も住人も仲間すら捨て石にして逃げたという前科持ち。

なわけで六本木市民のリリィへの風当たりが強いのはインガオホーな。