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2021年03月16日21:59

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アサルトリリィ ミリオタ視点で見る日の出町の惨劇

戦力の過小評価、戦力の不適切な投入、判断の遅れで甚大な被害を出したと言われる日の出町の惨劇をプチミリオタ視点で考察してみる。

まず背景として、エレンスゲ女学院の運営母体はアウニャメンディシステマス社、暗黒非人道企業ゲヘナの一つである。
在校生からの評判は「吐き気がする」、「いつか報いをうけろ」と上々。
また、私企業が母体ゆえかガーデンの利益をリリィより優先しがち、外征しまくって外部の評価を高めつつある半面、リリィの消耗も激しい。

つまりところ、背景には利益のために人命が軽視されがちな土壌とそれらに対するリリィからガーデンへの不信感があるということ、もうこの時点で悪い予感しかしねーわ。

さて、日の出町の戦闘。
エレンスゲはガーデンのトップレギオンであるLGヘルヴォルを投入、しかし、ヘルヴォルは瞬く間に半壊。
当時のヘルヴォルは個の強さ重視で連携が不馴れというのがあったにしても、半壊までするのは圧倒的な戦力差があったとしか言えない。

逆にそれほどの戦力が展開しているなら事前の偵察である程度掴めるはずである。
要するに「ヘルヴォル投入すれば勝てるゥー!」との慢心により偵察が不十分だったということだろう。
戦史でよく見た光景だなぁ。

さて、ヘルヴォルの窮地にエレンスゲは増援を出すのだが、これが逐次投入になって被害はさらに拡大。
さすがにあえて戦力を逐次投入するアホはいないだろう。
敵の戦力が掴めないまま出撃可能な戦力を順次投入した結果そうなったのだろうか。
情報も戦力も整わない状況で判断を下さなければならなかったわけだから、結果論だけで批判するのはちと厳しい。
ただ、そういう状況に陥ったのは前述の慢心故であるのでそこは弁護できない。

で、この時に本来は実戦投入する年齢に達してない予備隊、リリィ適性がないため支援任務担当のマディックと言ったまともに戦えない人材まで投入され、当然の様に被害を拡大させている。
予備隊やマディックを投入するほど追い込まれているなら他のガーデンに増援を要請する方が自然である。
推測になるがエレンスゲはトップレギオンがうっかり半壊した、という醜聞を隠蔽するために他ガーデンの介入を渋ったのではなかろうか。

そしてようやく撤退命令が出る。結果論ではあるが、防衛失敗かつ甚大な被害が出た後なので判断は遅かったと言わざるを得ない。

その撤退命令の内容は他の部隊を囮にしてヘルヴォルを優先的に帰還させろというもの。
重要度が高い部隊を活かすために囮をたてるのは判断の一つとしてはありなのだが、やはりここでも純粋に戦略的な判断だけではなくトップレギオンの壊滅という悪評を避けたい経営上の理由もあるのではないかと疑ってしまう。

だがここでさらなる問題が発生。
ガーデンからの指令である囮作戦に対して現場のリリィ達が反発したのである。
「ヒュージから町と人々を守るために出撃したのに、なにも守れず仲間を見捨てて帰還せよ」というのは確かに心情的には厳しい。
しかし、普通ならば司令部の大局的判断を信じて任務を果たそうとなるはずである。
そうならなかったのはやはり前述の不信感であろう、信頼関係って極限状態で試されるのよね。

そのため撤退が命じられたにも関わらず現場の指揮系統は一時的に麻痺、悪夢ですね。
「撤退命じられ出てるはずなのに具体的な指示が降りてこないんですけど!仲間も住民もバタバタ死んでるんですけど!」

最終的に囮作戦は中止にはなったのだが、そこで起きた混乱と時間の浪費により結果的に囮作戦は不完全に行われ、囮作戦を計画通り行った場合以上の被害を出してしまった。
要するに囮を活用できずに無駄死にさせてしまったということだろう。囮として切り捨てられるのは残酷だが、それで目的が果たせるのならばその犠牲は無駄ではない。が、囮として切り捨てておきながら目的が果たせませんでしたでは囮は無駄死にさせたことになるのだ。

以上が日の出町の惨劇の概要であり語られる通り戦力の過小評価、戦力の不適切な投入、判断の遅れすべて満たしていたことがわかる。

要所要所で悪い選択を繰り返しているが、戦史を省みれば大敗北した戦いはたいていそういった誤った選択の累積にあることがわかる。
単一の失敗なら敗北には繋がっても大敗北とまではいかないもので、やはり大敗北にはそれなりの理由があるのだ。

で、この惨劇の結果ヘルヴォルは惨劇の原因として長く悪名を背負うこととなったのである。ヘルヴォルはエレンスゲのトップレギオンに継承されていく名前だから在籍者が入れ替わっても悪名はお下がりなのだ。

結局エレンスゲは悪評を免れてすらないわけで、何一つ守れなかったわけだ。
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