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日記一覧

危険があるから引っ越そう遠いところへ引っ越そう畑と少しの家畜を飼って危険が去るまでそこにいよういつまでなんて聞かないで嫌だわなんていわないでねぇどこにあるのそんな場所がこの世界にもうここでいいから思いっきり抱きしめて事件が起きるから引っ越そ

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読書日記
2013年07月25日12:26

Jas ElsnerとJoan Pau Rubies編のVoyages and Visionsの序章を再読。西洋の旅文化には二つのパラダイムがあって、一つを「超越的な旅 transcendental travel」、もう一つを「開かれた旅 open-ended travel」と著者は名づけている。前者の例は聖地への巡礼の旅

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読書日記
2013年07月22日11:31

Joan Pau Rubiesの"Travel Writing and Ethnology"を再読。紀行文というのは必ずしも他民族のことを書いたものとは限らないのであるが、西洋の紀行文学の中で民族学的関心が占める割合は高い。日本の中世紀行文学などと違い、異郷の気候、政治制度、宗教、風

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参院選雑感
2013年07月22日10:11

予想通りの与党連合の圧勝。予想通りとは言え、二年前に自民のこれほど劇的なカムバックを予想できる人はあまりいなかったのではないか。かくいう私も、おそらくいずれの政党も衆参両院で過半数をとれない「ねじれ状態」が恒常化するような状況を予想していた

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読書日記
2013年07月18日12:52

岡村遼司の『柳田国男の明治時代』読了。柳田の思想も明治という時代性に縛られたものであるというところに惹かれて読んだのであるが、中身は柳田の思想の時代性と柳田の文学性に分裂していて、前者にはあまり見るべきところがなく、むしろ後者の方が面白く読

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読書日記
2013年07月15日12:37

手帳に書き込むのと違って、読書日記をここで公開すると、なぜか長い文章を書いてしまう。手書きだと時間もかかるから、二、三行、書いても十行程度のメモだけど、ワープロだとメモより書いたほうが早いからか、人が読むかもしれないという意識があるからか、

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読書日記
2013年07月12日12:45

鹿野政直の思想史論集第一巻の第二部、「民間学 運動としての学問」。第一部は、民衆の主体性を取り戻そうとする民間思想がファシズムに取り込まれていったところで終わった。西洋列強による権力政治、明治近代国家の腐敗や官僚パターナリズム、資本主義経済

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読書日記
2013年07月10日12:40

『鹿野政直思想史論集』第一巻の前半、「大正デモクラシー 救済のゆくえ」を読む。思想史というと通常は思想家の思想を追うものなのであるが、これは民衆の思想が対象である。大正時代に学界や文壇に現れた思想の陰にある民衆思想に、大本教という新興宗教や

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読書日記
2013年07月07日13:06

Georges Van Den Abeele の Travel as Metaphorの序章とルソーの章を再読。西洋文学では旅というのは使い古されたモチーフである。ホーマーのオデッセイからヘーゲルの精神現象学まで旅という形式をとったものは多い。ある学者によると、すべての小説は旅の語

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読書日記
2013年07月03日11:56

Steve D. Carterの"Travel as Poetic Practice in Medieval and Early Modern Japan"を読む。土佐日記を嚆矢とする日本の紀行文学の伝統を、江戸時代の宮廷歌人冷泉為村の短い旅行記を例に説明したもの。土佐日記以来、旅と歌は切り離せないことになったのだ

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読書日記
2013年07月02日12:21

鈴木満男の「南の島の山人」を読む。民族学者・文化人類学者による柳田民俗学批判であり、より最近の村井紀の『南島イデオロギーの発生』や川村湊の『「大東亜民俗学」の虚実』などの柳田批判はこれを下敷きにしていることがわかる。柳田は学問としての民族学

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読書日記
2013年07月01日12:49

ポール・アザールの『ヨーロッパ精神の危機』の英訳、最初の三章を読む。なぜか英語版のタイトルは『危機』が抜けておちてThe European Mindになっているが、フランス人から見ると危機でも英語圏の人々から見ると違和感があるのか?お目当ての第一章は、17

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