柳田国男の数ある単行本のなかでいちばん好きなのは『笑の本願』。本筋の民俗学とはちょっと外れるんだろうけど、久しぶりに柳田が想像力を解き放っているようで、読んでいて楽しい。戦時中の企画らしいので、笑う機会があまりないときにこそ笑いについて思い
争わずに並ぶ日本人の美徳にも、あまり美しくない側面があるんじゃないか、という話。ある国に住んでいたとき、ちょっとした地震に遭遇した。日本人には「あ、揺れてる」くらいのものだったが、めったに地震の起きないところだったので、住民のなかにはパニッ
ガンディーの言葉とされるものに次のようなものがある。「君たちのやることはみな無意味だ。それでもやることが大事なんだよ」英語だとこの言葉だけが抜き出されて一人歩きしているのだが、日本語だとその続きもあるようだ。「そうするのは、世界を変えるため
先日、ギターの老舗ギブソンの経営破綻の報道があった。どうも、最近の若者はロックよりもヒップポップの方が好みらしく、エレキ・ギターの売れ行きがよくないらしい。でも、たまたまジミヘンを聴きながら、ふと考えた。今日では白人の音楽であるロック音楽。