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2021年09月18日19:39

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ギターの神様(再掲)

9月18日はジミヘン様の命日であるらしい。書きかけの文章は多いが、どれももっと調べないとならんことが少しずつが残っていて、すぐにアップできるものが手元にない。それで、数年前に書いたジミヘンに関する文章を引っぱり出してみることにした。

こんな妙ちくりんな文章を書いたのには相応の理由がある。当時、自分は音楽体験を言語化できないかと考えてた。言葉にならないような体験をどこまで言葉で伝達できるか、という課題である。

たとえば、ショパンの葬送曲から、ルイ・アームストロングなどの「セント・ジェームズ・インファーマリー」まで、愛する者の死という体験を表現した音楽がある。その音楽表現が、今度はビリー・ホリデイの「サマータイム」からツェッペリンのSince I’ve loving you などにおいて、現代的な疎外感を表現するために転用された。そういう時代やジャンルを越えた歴史が書けるんじゃないかと思っていたんだが、結局うまくいかなかった。

もう一つは、哀愁を帯びた旋律に中近東音楽からラテン音楽への影響を見いだそうという比較音楽史のプロジェクトであったが、これも言語化の壁に阻まれて進んでいない。やはり音楽理論みたいなものをを学ばないとなかなか言葉にならないのだが、そんな言葉では理解してくれるひともそう多くはあるまい。そのうちに他のことが忙しくなって、老後の楽しみにとってある。

このジミヘン論もそういう試みの残骸の一つである。

ギターの神様/てれまこし
https://note.com/telemachus/n/n6a93c3dee64a
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