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2017年10月23日21:39

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ジブリ系男子の手本

村田のベルト獲得もめでたいが
具志堅さんの弟子の比嘉大悟の初防衛も負けずにうれしい。
(拳四郎もな!)
思い切りのいい踏込と強打が、
師匠の現役時代を彷彿とさせる。

ボクサーにも
理詰めでいくタイプと感性でいくタイプがいるらしい。
前者は解説者になってもうまくいく。
長谷川穂積の解説を聞いていても、
半分くらいは頭で戦っていたのだなと感心してしまう。
こういう解説能力の高い人は、
たぶん指導者になっても、弟子が育ちやすいだろうと思う。

具志堅さんは明らかに感性のタイプだ。
解説を聞いていてもぜんぜん要領を得ない。
凄いことができるのに、それを言葉で説明することができないのである。
こんな調子で指導されても
弟子はきっと苦労するだろうなと思う。
むしろ、なんでそんな簡単なことができんのかと
イライラしてされてしまうのかもしれない。
そのためもあってか、
具志堅さんはこの比嘉が出るまで、
世界王者に恵まれなかった。

そういえば、輪島功一のジムも、
先日初の東洋王者が誕生したばかりだ。
選手としての素質が
指導者としての素質には直訳されないのである。

同じことが長嶋茂雄にもいえる。
先日、昔のボクシング中継のビデオを見ていたら、
なぜか現役時代の長嶋さんがコメンテーターとして出演していたのだが、
いっていることが全く要領を得ないのは、
若い時も同じだった。

だけど、選手としての長嶋さんの勝負運はホントにすごかったらしい。
ここぞという時には必ずといっていいほど打つ。
天覧試合でも、プレッシャーを感じずにパカーンと打つ。
周囲が盛り上がると
緊張するどころか
自分も一緒に盛り上がってしまうタイプのように見受けられる。
マツリには欠かせない種類の人間であったと思われる。

だからこそ、昔はこんな日本人もたくさんいたのだと思うのだが、
教育水準が上がったせいか、
最近では妙にリクツっぽく用意周到な奴が増えた。
それはそれでイチローみたいに新しい才能を開花させることになったのであるが、
おかげで「天才」の意味が少しずれて理解されるようになっている。

試合後のインタビューでも男を上げた村田であるが、
考える前に走ってしまうジブリ系天然男子のお手本は、
むしろ具志堅さんや長嶋さんなのであった。
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