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2020年06月27日05:17

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できる事の中で最善を尽くす

学生時代は絵を描いているか、寝ているかだけの
集中した生活を送っていたような気がしますが、
就職してからは新しい生活に慣れるだけで精一杯。

公募展の情実審査や絵を描く努力をしない会員達の
怪しさと不道理とに幻滅を感じていたこともあり、
100号のキャンバスも白いまま部屋にありました。

それが先輩に新しい公募展を作るので参加しないか
との強烈な誘いもあり、参加することになりました。
最初は年間100号5枚制作という会員の努力目標に
学生時代の絵までに戻すため四苦八苦していました。

ようやくその努力目標にも慣れて4年目となった時、
中心人物の会の運営方法の横暴さにあきれて退会。
その年にこの公募展も空中分解してしまいました。
会は無くなっても、100号5枚制作の努力目標に
ベストを尽くしてきたことは財産となりました。

今回の応為「吉原格子先之図」を再現するハウスは
明るい室内を外から見た逆光状態の表現になります。
そうすると格子の塗装も外と内で変えなければならず
はみ出さないように塗るという作業になります。

注意しながら塗装をしてもどうしてもはみ出します。
はみ出した時には乾いてからヤスリをかけるので
思った以上に時間と手間がかかってしまいました。
また提灯の光が当たった外壁は次第に暗くなるように
グラディションを意識して塗ることになりました。

これを作品展の会場で展示すると周りが明るいので
絵のような逆光状態の表現になるとは思えません。
展示会場全体を暗くすることもできないことから
完成しても絵の再現についての不安は残ります。
でも逆光状態に置くと雰囲気だけは良く見えます。
その時にできる事の中で最善を尽くすだけなのかも。

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