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2019年12月16日06:49

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精度

8年前、シカゴのミニチュアショーに出かけました。
翌年そこに出店するための下見だったのですが、
時差に体調を崩され、出店は諦めました。(爆)

シカゴでは完成度の高さに驚いた作品も多く、
高度なガラス胎七宝作品や材料にこだわった家具、
使えるのではないかと思うほど繊細なコンパスなど、
国内では見たことの無い作品が展示されていました。
これが世界水準なのかと思った瞬間でもありました。

国内でもプロの工作機械を駆使して作る作家さんや
作品に適した材料を探し出す達人のような作家、
思うようにハサミを操って植物を切り出す作家など
精度にこだわった作家さんも多くなってきましたが
精度が上げられない私のような作家もいます。(笑)

焼酎サーバー用のコックを作り始めました。
使うのは数種類の真鍮線と真鍮パイプだけです。
金属加工は仕事の中の5%あるかないかなので
いつも前回のことを思い出すだけでも大変です。

今回は、前回の不都合な点を改良するために
一番太い胴の部品は太・細の2本の真鍮パイプに
接着剤を塗ってから差し込んで1本にしました。
注ぎ口の部品は、普通のパイプでは薄いので
曲げると凹みができるので使用するのはやめて、
以前購入した肉厚な特殊なパイプを使います。
とりあえずレバー用とリング用はこれまで通りです。

それらを組み合わせるのに簡単な治具を作りました。
パイプの場合、中心に穴あけをするのが難しいので
穴を開けた木材にパイプを差し込んで固定し、
さらにボール盤に治具を固定してから穴を開けます。

穴あけが終わると穴に平行して注ぎ口を曲げます。
次に注ぎ口を短く切ってからレバーを取り付け、
ピンを挿して位置がずれていないかを確認します。
一見すると、何でもないような作業なのですが、
精度を上げ、国内水準を目指すのが課題です。

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