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2020年02月19日11:32

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シャングリラ(その39)

シャングリラ(その39)
第3章 政治改革・当面の課題(その11)
第4節 宗教政策(その2)

コロンビア大学のチベットの専門家ロバート·バーネット氏は「中国政府がダライ·ラマ14世の発言を無視し、独自に選んだダライ・ラマを擁立しても、チベットの人々は受け入れないだろう」と指摘している。しかし、私は、必ずしもそうは思わない。ダライ・ラマやそれに次ぐパンチェン・ラマを、拉致という強引な手段によってでにしろ、親中派の宗教指導者に育成することで、少なくともダライ・ラマやそれに次ぐパンチェン・ラマは、中国政府との摩擦を生じることなく、修行に励むことができる。長年修行を積んでいけば、チベット仏教の伝統を踏まえた立派な僧侶になっていくので、やがてはチベット人の尊敬を受けるようになっていくのではないか。私はそう思う。大事なのは、チベット仏教の経典とそれに基づいて行われる伝統的な修行の方法である。宗教的な権威というものは、個人の生まれがどうのこうのではなく、個人の資質と修行の方法によって身につくものである。親中派の宗教指導者が誕生することによって、チベットの安定統治を図ることができる。反中国派のダライ・ラマやそれに次ぐパンチェン・ラマがいる限り、チベットの安定はない。

チベットが、その信仰の点でも、中国政府が積極的にその保護育成を図ることが大事である。毛沢東以来、中国政府は無神論の立場を取ってきたが、それを転じて、チベット仏教のみならず他のすべての民族宗教の保護育成を図るという宗教政策に転ずれば、中国は、天命政治の国にふさわしい素晴らしい国になっていくだろう。そして、国内いろんなところに第二第三のシャングリラができていくに違いない。



シャングリラの大事な条件の一つに信仰の問題がある。漢民族の宗教・道教を国教としながらも、他の 民族宗教をも大事にすることができるか? それが可能であれば、風光明媚なところに数多くのシャングリラができるだろう。それが天命の国であり老子の国である中華に対する私の期待だ。


民族にはそれぞれ特有の宗教がある。

中国の中央政府は、現在、無神論の立場をとって、けっこう厳しいコントロールを行っている。それはそれで良いとして、今後は、民族宗教の保護育成を積極的に行うことが望ましい。特に、漢民族の道教とチベット民族のチベット仏教は、中国の発展のみならず世界平和に大きく貢献することができると考えるからだ。

中国中央政府の支援のもと、道教とチベット仏教がより盛んになれば、道教寺院やチベット仏教寺院を中心として、第二第三のシャングリラができるであろう。

シャングリラは、世界における国土づくりの理想となる。それを中国が示すのだ。世界のどの国もこういうことはなしえない。


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