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2020年01月23日11:25

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山の魅力(その2)

一般的な「山の魅力」(その2)

日本はどこに行っても、里人たちは祠(ほこら)を建てて山の神を祀り、それを中心として、さまざまな祭典を営むだけでなく、山を精神的鍛錬の場とする習俗を伝えている。登山そのものを教義の中心にすえている宗教というのは、世界広しといえども、日本の修験道ぐらいのものである。おまけに山にまつわる伝承文学となれば、これは日本の独壇場に近い。もちろん外国にも山に関連する物語は多々あるが、日本人ほど山という空間に対して想像をたくましくし、盛りたくさんの説話を世代から世代へと語り継いできた民族も少ない。物語の世界で山姥(やまんば)、雪女、山男、山童(やまわらわ)、河童、ひとつ目小僧、鬼、天狗、仙人など、さしもの深山幽谷も多彩な住民でひしめきあっている。最近、日本の山を埋め尽くしている宗教色抜きのハイカーでさえ、山の頂上に至れば、ご来光を拝んだり、そこにある祠に手を合わせたりしている。

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