大富ゴーン

大富ゴーン、よお！
アンタはアレがなきゃ都合悪いだろ。
遊びであそこを攻撃するわけじゃないだろ。

たぶんヤツはお金のために死に、
たぶんヤツはお国のために殺し、
アンタは欲しいモノみんなを手に入れるんだ。

大富ゴーン、よお！
税関では裸になって逃げろ。
タラップから国王が降りるのを待ってて、
俺たちゃそれを9時のニュースで見て、
一触即発の宗教戦争ど真ん中に居て、
そんでアンタはアンタの欲しいあらゆるモノを手に入れるんだ。

アンタはアンタの戦いに勝った時死ぬ。
でも皆殺しにする必要あったのかな？
つまり殺るか殺られるかだって事か。
それがこの世の定めなんだってんなら納得するっきゃない。
アンタは結局全部欲しいモノを持ってくのか。

大富ゴーン、よお！
アンタは時代を超えた英雄になれる。
俺はアンタの写真を雑誌から切り抜く。
俺はアンタの着てるような洒落たジャケットが欲しい。
そんで見当違いの応援をするんだ。
アンタは欲しいモノをみんな手に入れる。

ＯＫ、言うとおりにしよう。
捕虜１０人とジェット機だな。

戦艦、戦車、戦闘機、みんなアンタのゲーム。
王様もも皇后も将軍様もみんなアンタの名前を憶える。
俺は罪なき者たちが生贄になるのを知っている。
そしてもしも死が簡単に訪れるんだったら、
命だって同じように去る。